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3 できるだけのこと / 歯磨きと食事

みなさん、こんにちは。
前回の投稿で、病院とわんちゃん保険のことについて、私たちが体験しその上で感じたことを経験談として書きました。今回はその続きで、歯磨きと食事について触れていきます。

❸  歯磨き
生後1ヶ月半足らずで、わんちゃん素人の私のところにやってきたリオンさん。本来であれば、この時期から歯をやさしく触ってあげたり、ウェットティッシュ状のもので拭いてあげたりして、少しずつ歯磨きに慣れさせてあげるべきでした。そもそも、犬の歯磨きのこと自体、頭の片隅にもなかったんですね。だいぶしばらくして、歯磨きガムの存在を知り、たまに与えていました。
ところが、あることで病院に行った時、医師の方が歯石を爪で取っているのを見て、これは歯磨きをしないとまずいことになると知ったのです。すでに3歳ぐらいになっていたと思います。
そこからできるだけ毎日、ウェットティッシュ状のもので拭き取ろうとするのですが、毎回プロレスの格闘みたいになってしまう。挙げ句の果てには噛むようになってしまって。それでも、根気強い私は、とにかく今まで続けてきたというところです。
ただ、途中で、毎日が2日おきになり、3日おきになり、歯磨きの間隔が開くこともありました。わんちゃんが嫌がることを続けることは、施しているこちらもつらいもの。間違いなく、飼い始めた当初から、しっかりと歯磨きをしておくべきだったなと後悔の念が絶えません。
私の周りには、音波歯ブラシを使って、歯磨きをしているわんちゃんが2人います。ほんとに頭が下がります。また羨ましい限り。
近ごろは、リオンさんは白内障も発症しているので、目薬も毎日3回ほどさしています。意外にも目薬はすんなりと受け容れてくれますが、歯磨きは本当に嫌なんでしょうね。ダメな時は相当必死に抵抗します。
歯磨きは歯の健康だけでなく、口腔ケアという観点から非常に大切ですね。実は、私ごとですが、2021年2月11日14時41分に、パンを食べていて前歯を折りました。神経を取った歯ではありましたが、まさかパンで折れるなんて。その後、知人の紹介で急遽受診することになった歯科医院で手厳しく「歯は折れるものです」と一言。一時は、抜歯も選択肢にありましたが、強く温存する方向を懇願する私に、院長がなんと歯根を残す判断をしてくださいました。その後は、全ての歯と歯茎などを治療するために半年ほど要しました。この頃から音波歯ブラシや歯間ブラシを使い始めます。
今では磨き残しの状態をはかるプラークコントロールチェックで4%。もともと66%でしたから脅威の改善です。この時の体験と経験のおかげで、口腔ケアの重要性とまたそれを怠った場合のそのツケは、痛いほどわかります。このことはわんちゃんのお口の中も同じだと思います。
ちなみに、私が信頼する歯科医院は日本で10本の指に入る歯周病専門の歯科医院。私は、この医院で素人ながらに、口腔ケアの様々なことを教えていただきました。
いずれにしても、わんちゃんの歯磨きは、わんちゃんと生活していく以上、切っても切り離せないこと。いまのところ、抜歯は一本もないので、60点ぐらいの出来でこれからもやっていこうと決めています。

生後まだ3ヶ月経っていない頃のリオンさん

❹  食事
最後に食事のことです。正直な話を書くと、リオンさんが心臓弁膜症を発症するまで、食べ物についてはとても無頓着だったと思います。もちろん、玉ねぎやチョコレートなどわんちゃんに与えてはいけないものは与えていませんでした。ですが、適正の量とか油分の多いドッグフードなどに気をつけていたかというと、配慮が十分ではありませんでした。ですから、腎臓結石ができたときも、病院が進める大手企業のドッグフードを言われるがままに与えていましたし、ワン友からジャーキーのおやつをもらったらそのまま食べさせていました。わんちゃんの食べ物だから大丈夫だろうという思い込みによるものです。
でもある時から、愛犬の排泄物に違和感を感じるようになったのです。
「なんか、美しくない」
排泄物のことを美しい、美しくないという言葉で表現するのもおかしいのですが、どうも腑に落ちない気持ちになるのです。加えて、リオンさんの食事の雰囲気もどことなく楽しそうじゃなかったと、今になると思うのです。
実は、このことが2020年11月に発症した心臓弁膜症の診断を受けた際に、私とリオンさんが新たな大きな一歩を踏み出すきっかけとなったのです。
当時、主治医からは初期の発見なので、このまま強心剤を服用していくことを勧められました。一度服用し始めると、その先ずっと服用することになります。しかし、私はこの方針に疑問を呈しました。というのも、両方の腎臓には結石があり、しかも肝臓の酵素も軽度上昇という状況で、強心剤の服用はとても理にかなっているとはと考えられなかったからです。心臓は保たれても、腎臓と肝臓が先にお手上げ状態になるように、私には強く感じたのです。もちろん、このころはまだ専門的に中医学や薬膳は学んでいない時に話。しかし、この考えは全くもって正論で、素晴らしい決断だったのです。ただ、これは全てのわんちゃんに当てはまることではないと、私は考えています。部分的にかつ包括的によく「観る」ことが求められます。その結果として、私は愛犬にその選択を下したのです。このことは、また時期を見て書いていきます。
結果からお伝えすると、リオンさんには強心剤を服用させず、薬膳のドッグフードを与えることで、心臓の状態をいまのいままで安定させてきました。そろそろ3年が経とうとしています。発見当初とほぼ変わらず、初期の状態です。さらに、それよりもずっと前から患っていた咳の症状や被毛が生えなくなる症状どちらともが完治。加えて、腎臓結石も腎臓にはあるものの、現在まで悪さをせず安定してくれている。肝臓の数値も参考値よりは高いものの、安定。
食べ物の凄まじい力に、ただただ圧倒されるばかりです。
もちろん、ごはんを食べている本人も、食事の度に、しっぽを振ってすごく喜んで食べてくれます。ムシャムシャと食べる音が聞ける時が、一番の至福の時、ですね。
食事については、ドッグフードと手作りごはんと、それぞれの意見に分かれ、賛否両論あります。いま私が思う理想のごはんは、厳選したドッグフードと手作りごはんを半々に与えることです。ただ、慢性的な病気や大病をしている場合は、ドッグフード中心で考えた方が良いのではないでしょうか。また、いつ何時に自然災害などでいつもの手作りごはんを作ってあげられなくなるかもしれないと考えれば、ドッグフードに慣らしておくことはとても大切。これらも様々な意見があると思いますので、まず自分で考えてみるというのが重要でしょうね。私は、この点を甘く見すぎていました。
私たちの体は、食べ物でできている。
この言葉は、当然、わんちゃんにも当てはまります。愛犬の病気は私の無責任さが招いたことかもしれません。故に、私は愛犬に最後まで、できるだけのことをするのです。

前回の投稿と合わせて4つ項目について書いてきました。これらのことは、私の至らなさが根底にある反省によるものです。この4つを土台を基本とすることで、次回以降に紹介する3つの要素が活かされるのだろうなと思います。
それでは、またご覧ください。

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