プレイドの資本政策
見出し画像

プレイドの資本政策

CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」の開発・提供をしているプレイドが2020年12月17日にマザーズに上場します。

プレイドは2011年10月に港区で設立され、その後「渋谷区」→「品川区」→「中央区」と本店移転していたため、その分の閉鎖謄本と履歴事項全部証明書を取得しての分析になりました。

プレイドの一の部はこちらです。

Rettyの分析同様、財務の専門家ではない司法書士としての分析ですが、見ていただければ幸いです!

こちらの記事が気に入っていただけましたら、Twitterやその他SNSでシェアしていただけると大変幸いです!

プレイドの時価総額推移

画像1

画像2

各シリーズの投資家は以下です。
シード:
シリーズA:フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合、その他投資家
シリーズB:フェムトグロースキャピタル投資事業有限責任組合【追加出資】、Fidelity Growth Partners Japan
シリーズC:フェムトパートナーズ有限責任事業組合、Eight Roads Ventures Japan、三井物産株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社
シリーズD:Google International LLC

シリーズDではGoogleからの出資があり、スタートアップ界隈ではとても話題になりました。

エクイティでの調達は約42億円でした。銀行借り入れもこちらの記事に記載があったので(約7億円)、少なくとも資金調達の総額は50億円ほどのようです。

ストックオプションについて

ストックオプションの発行は全部で6回ありました。第2回はB種を目的としているので、実質は5回だと思います。

実質的には5回のストックオプションの発行ですが、IPO時点での割合は11.6%(一の部P.16)です。

画像3

画像4

「発行時点の割合」は潜在株数は考慮していません。

第6回は627個ですが、便宜上、株数の627,000を入れています。

上場前に謄本上に変更があった点(小ネタ)

A~C種を普通株式に転換したのち、再度A~C種に戻した
2019年3月時点で、全ての優先株を普通株に転換していました。
通常、IPO直前に全ての優先株を普通株式に転換するので、2019年中のIPOを予定していたものと推定します。
しかし、Googleからの出資が決まり、全ての優先株を普通に戻した上で、D種の発行という流れになりました。
全株主と投資契約(株主間契約)をちゃんと巻いておいたお陰で、このようなことがちゃんと出来たと思います。

公告をする変更を微妙に変更
「ただし」→「但し」に変更されていました。

画像5

プレイドに関わらず、IPO直前の登記で、こういったわずかな変更が時々見られます。

まとめ

2015年のシリーズBから2018年のシリーズCでバリュエーションが爆上がりしていました。
一の部の売上高をみると約3000万円から約15億とこちらも爆上がりしているので、ユーザーも増えているでしょうし、そのあたりが評価されて高いバリュエーションになったと思います。
また、フェムトグロースキャピタルがA、B、Cと各シリーズで出資をしているのも凄い事だと思います。

簡単ですが、こんなところで。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
中央区八丁堀(茅場町・日本橋も近い場所です)の坪井司法書士事務所の代表です。 スタートアップベンチャーに関する法務・商業登記案件中心に業務を行っています。 普通株式・種類株式・CE型新株予約権(J-KISS)、税制適格ストックオプション、有償新株予約権、信託型新株予約権など