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崖っぷちからの逆襲!アイデアと行動で信頼を築き、お客を引き寄せる方法


ご紹介したい本は、崖っぷち社員たちの逆襲 - お金と客を引き寄せる革命「セレンディップ思考」(小島俊一) です。

この本は地方企業の再生を描いた物語です。赤字続きの地方書店を救うため、主人公の銀行マンの鏑木 (かぶらき) が現場に立ち、経営に無知な社長や敵視する店長たちと共に書店再建に向けて奮闘します。

「お金」と「マーケティング」の基本を学ぶことができるビジネスほ小説です。ユニークな発想と行動力を持つ鏑木が、いかにして地方企業の危機を乗り越えるのか、そのストーリーに目が離せません。

ビジネスアイデアの源は現場と異業種から

主人公の鏑木は、出向後に各店舗を自分で訪れました。店長や従業員と話し、店内やお客さんを観察し、周辺も見て回りました。オフィスだけでは分からない現場の情報を肌感覚でつかんでいったのです。

さらに鏑木は他の業界からの事例も探求しました。例えばコンビニの店舗運営の方法を、実際にコンビニのオーナー募集向けの説明会に参加して学ぶなどです。

以上の2つの 「近い現場」 と 「遠い異業種」 の両極端なところからアイデアの種を見つけ出したのです。

このアプローチはどんな業界でも応用できます。ポイントは他社や異業種の単純な真似ではなく、独自のアイデアを見つけることです。

行動とリスペクトが人を動かす

鏑木は出向当初、周囲から疑念を持たれていました。銀行からの出向者ということで解雇を言い渡しにきたり、資金を引き上げる役割を担っていると思われたのです。

それでも鏑木は積極的に行動を続けました。

具体的には社長への会計や財務の指導、各店長へのマーケティングやコーチング、率先しての店舗や駐車場の清掃などです。少しずつまわりからの信用も得ていきながら、先ほど見たような 「近い現場」 と 「遠い異業種」 から生まれた新しいビジネスアイデアを提案し、実行に移しました。

山本五十六の言葉と言われる「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」を鏑木の言動は体現していったのです。

根底には相手をリスペクトし信じて引き出す姿勢と、相手の取り組みに「重要感」を持たせることがありました。

最終的に、鏑木は皆から受け入れられ、欠かせない存在となったのです。

おわりに

小説の物語で鏑木が見せた考え方やアプローチは、読者にも多くの示唆を与えてくれます。

この本からの学びのテーマは次の通りでした。

  • 会計と財務 (会社のお金の流れ) 

  • 事業開発とマーケティング

  • 組織開発, マネジメント, コーチング

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