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球史に残る遊撃手・小坂誠選手。ビジネスパーソンが学べること

今回は、野球選手からビジネスパーソンが学べることです。

この記事でわかること

・小坂誠 vs 松井稼頭央
・2人の違いから思ったこと
・ビジネスへの応用 (例: マーケティングリサーチ) 

プロ野球の歴史に残る遊撃手だった小坂選手を取り上げ、ビジネスパーソンが学べることを書いています。

ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。

 「平成の牛若丸」 

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今回取り上げたいのは小坂誠選手です。

正確にはすでに現役は引退されているので、元プロ野球選手です。現役時代はロッテ、巨人、楽天の3球団で活躍されました。

小坂選手の魅力は守備でした。百聞は一見にしかずなので、小坂選手のハイライト動画をぜひご覧ください。


小坂選手は 「平成の牛若丸」 と呼ばれるような、名ショートでした。

小坂誠 vs 松井稼頭央

週刊ベースボール Online に、小坂誠選手を取り上げたコラムがありました。

コラムを書いたのは伊原春樹さんで、小坂選手と松井稼頭央選手を比較しています (記事はこちら) 。

以下は記事からの引用です。

遊撃手で考えると、小坂誠 (ロッテ) になるだろう。

同時代、西武に身体能力に優れた松井稼頭央がいたが、やはり小坂のほうが基本はしっかりとしていた。松井は体が強いがゆえに、例えばジャンプしてボールをつかんだとき、着地して、その勢いのまま送球するが、それではミスをしてしまうこともある。

一方の小坂は同じような状況でもしっかりと送球の体勢を作って、右脚に体重をのせて投げる。それを素早く、パパッとやってしまうのだが、だからどんなときも安定した送球になる。

打球判断も良く、一歩目のスタートも早い。投手の足元を打球が襲い、センターへ抜けたと思ったのが何度捕られたことか。戦った中で小坂が守備でミスをした記憶がない。

まさに球史に残る遊撃手と言って過言ではないだろう。

 (引用: パ・リーグ歴代 No.1 遊撃手はロッテ・小坂、二塁手は…… / 伊原春樹コラム|週刊ベースボール Online


松井選手と小坂選手の比較を整理すると、

松井稼頭央
・身体能力が優れている
・体が強い。ジャンプしてボールをつかみ、着地したその勢いでそのまま送球できる
・しかしミスをしてしまうこともある
小坂誠
・基本がしっかりしている
・送球の体勢では右脚に体重を乗せ、安定している
・打球判断が良く、一歩目のスタートが早い

2人の違いから思ったこと

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ここからは先ほどのコラムを読んで私が思ったことです。

小坂選手と松井選手の違いが興味深かったです。具体的には2つあり、1つは 「基本の大切さ」 、もう1つは 「状況判断の早さと正確さ」 です。

[思ったこと 1] 基本の大切さ

天性の運動能力という意味では、松井稼頭央選手のほうがありました。松井選手のプレイの特徴は、身体能力の高さを活かした派手でかっこいいプレイスタイルです。

一方の小坂選手は比べると地味かもしれませんが、安定感があります。伊原さんは 「パ・リーグ歴代 No.1 遊撃手」 と言っています。

与えられた才能が一流でなくても、基礎の鍛錬と努力で超一流になれることは勇気をもらえます。

[思ったこと 2] 状況判断の早さと正確さ

小坂選手の特徴は、早く正確な状況判断です。打球への見極めが瞬時にでき、一歩目のスタートもそれだけ早くなります。

目の前のプレイへの観察眼、観察した情報から状況判断をすることよって、早くて正確なプレイにつなげています。ここに先ほど見た基本がしっかりした動きが合わさって球史に残る遊撃手になったわけです。

*  *  *

ビジネスパーソンが学べること

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小坂選手からの 「基本の大切さ」 と 「状況判断の早さと正確さ」 は、ビジネスパーソンにも学びがあります。

例えばの例でマーケティングリサーチに当てはめてみます。

[示唆 1] 基本の大切さ

マーケティングリサーチの基本を磨くとは例えば、具体的には次のようなことです。

マーケティングリサーチの基本
・調査企画と設計ではマーケティング目的と課題からつくる
・アンケート調査票やインタビュー項目は自分でつくる
・データに立ち返り (アンケートの自由回答やインタビューの発言録) 、回答者を尊重する
・分析や示唆だしでは調査目的、マーケティング目的と課題に立ち返る
・マーケティングリサーチの役割はマーケティング意思決定への貢献

[示唆 2] 状況判断の早さと正確さ

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小坂選手からのもう1つの学び 「状況判断の早さと正確さ」 をマーケティングリサーチに活かすなら、私が思うのは二段階の状況判断です。

まずは大きな判断を入れ、方向性が筋が良さそうであれば詳細の判断をします

例えばマーケティングリサーチでは、企画・設計、分析や示唆だし、レポート作成のそれぞれで二段階の状況判断をすると良いです。

大きな方向性をマーケティング側とすり合わせ、その後に詳細の調査設計や示唆抽出をしていきます。

二段階をやることによって結果として早く、そして正確な状況判断ができます。

まとめ

今回はプロ野球の元ロッテ・小坂誠選手に学べることでした。

最後に記事のまとめです。

 「平成の牛若丸」 小坂誠選手の守備
・基本がしっかりしている
・送球の体勢では右脚に体重を乗せ、安定している
・打球判断が良く、一歩目のスタートが早い
小坂選手から学べること
・与えられた才能が一流でなくても、基礎の鍛錬と努力で超一流になれる [基本の大切さ]
・目の前のプレイの観察、観察情報から状況判断をして早くて正確な行動につなげる [状況判断の早さと正確さ]
[マーケティングリサーチへの学び 1] 基本の大切さ
・マーケティング目的と課題に基づいた調査企画・設計、分析や示唆だし
・データに立ち返り (アンケート自由回答, インタビュー発言録) 、回答者を尊重する
・マーケティングリサーチの役割はマーケティング意思決定への貢献
[マーケティングリサーチへの学び 2] 状況判断の早さと正確さ
・二段階の状況判断。まずは大きな判断をし、方向性が筋が良さそうであれば詳細の判断をする
・大きな方向性をマーケティング側とすり合わせ、その後に詳細の調査設計や示唆抽出をしていく

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