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「コミュニティを発展させる5つの要素」 が興味深い

今回は、コミュニティの設計についてです。

お金 2.0 - 新しい経済のルールと生き方 という本に書かれていた内容から、コミュニティの発展について書いています。

この記事でわかること

・コミュニティを発展させる方法とは?
・身近な例で見るコミュニティ活性化の話

こんな疑問に答える内容で書いています。

この記事で書いているのは、興味深かったのは、発展する経済システムやコミュニティを発展させる5つの要素についてです。

5つについてそれぞれご説明し、身近な具体例から、どうすればコミュニティが活性化されるのかを書いています。

コミュニティを発展させる5つの要素

5つは、次の通りです。

コミュニティを発展させる5つの要素
・インセンティブ
・リアルタイム
・不確実性
・ヒエラルキー
・コミュニケーション

以下、それぞれをご説明します。

[発展要素 1] インセンティブ

報酬が明確であることです。報酬により、参加者にメリットがある仕組みになります。

この要素が抜けていて、「良いとは思うが積極的に参加する気にはなれない」 と思われると、経済システムやコミュニティは続きません。

[発展要素 2] リアルタイム

時間によって変化することです。

常に状況が変化することを、参加者が知っていることが重要です。もし、いつ来ても前と変わらない環境では、緊張感が保てなくなり場の活力が失われていきます。

[発展要素 3] 不確実性

実力と運の両方の要素があります。不確実な要素があるほうが、経済システムは活気が出ます。

最初から結末がわかっている世界では、参加者の熱量は冷めてしまいます。実力だけでもなく、運だけでもなく、両方がバランスよく保たれている一定の不確実性がある環境です。

[発展要素 4] ヒエラルキー

秩序の可視化です。経済システムやコミュニティにおいて、階層や序列が見えており、それぞれに役割があることです。

ただし、序列が固定化しすぎると弊害が起こります。

5つの要素のうち、「リアルタイム (常に変化する) 」 と 「不確実性」 が失われ、活気が下がるからです。秩序の可視化や役割の明確化がある一方、いかに新陳代謝を起こすかの仕組みも必要です。

[発展要素 5] コミュニケーション

参加者が交流する場があることです。参加者同氏が交流しながらお互いに助け合ったり、議論する場があれば、全体で一つの共同体であることが認識されるようになります。

コミュニケーションから、問題があればアイデアを出し合い解決したり、一人ではできないことを皆で共同し実現できるようになります。

身近にある5つの要素

以上の5つの要素は、発展する経済システムに見られる共通点です。身近なものにも、5つの要素がうまく設計されていることに気づきます。

例えばゲームです。ポケモン GO などのゲームには、5つの要素が入っていることがわかります。

[ゲームに見るコミュニティ発展要素]

インセンティブ:
ゲームのイベントを攻略するとポイントを獲得できる。一定のレベルごとにバッジがもらえる

リアルタイム:ステージをクリアするごとにゲームの難易度が上がる。不定期にゲーム自体のアップデートがあり、新しいキャラクターやアイテムが追加される。また、次にゲームに訪れた時に、他のプレイヤーがゲームを先に進めていることによって、自分のゲーム環境が変わっている

不確実性:ゲームの上手さだけではなく、時として運にも左右される。例えば、レアアイテムを得る場合など。上級プレイヤーだけではなく、初級プレイヤーでも運が良ければ勝てることもある

ヒエラルキー:プレイヤーのレベルが設定されている。レベルは他のプレイヤーからも見られ、どのくらいゲームをやっているかや上達度合いが可視化されている

コミュニケーション:プレイヤー同士で協力してゲームを進める。アイテムの交換や、お互いに情報交換ができる

5つの要素は、他にもソーシャルメディアにも、うまく使われています。

まとめ

今回はコミュニティを発展させるために、何が必要かを書きました。

記事の内容のまとめとして、コミュニティを発展させる5つの要素です。

コミュニティを発展させる5つの要素
・インセンティブ
・リアルタイム
・不確実性
・ヒエラルキー
・コミュニケーション

最後に

今回ご紹介した 「コミュニティを発展させる5つの要素」 は普遍性があり、知っていると役に立つフレームワークです。

お金 2.0 - 新しい経済のルールと生き方 という本は、資本主義から価値主義への大きなパラダイムシフトなど、考えさせられることが多い本でした。


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