ナレッジ実践マネジメントを使い、ブレスト会議を活性化させる方法
今回は、ブレスト会議についてです。
この記事でわかること
・ブレストを活性化させる方法
・ナレッジ実践マネジメントの SECI モデルとは?
・SECI モデルを活用したブレストの方法
こんな疑問に答える内容で note を書きました。
この記事でわかるのは、ブレスト会議を活性化させる方法です。
SECI モデルという、組織での知識創造と実践マネジメントを取り入れたブレストのやり方をご紹介します。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。
SECI モデル (ナレッジ実践マネジメント)
まず最初にご紹介したいのは、SECI モデルです。
SECI モデルとは、組織での知を創造し強化する方法です。
引用:サッカー熟練者の 「勘」 「コツ」 に基づくポゼッション技能の評価|びわこ成蹊スポーツ大学
上の図のように4つの段階があり、サイクルをまわしながら知を獲得し強化します。
なお、形式知とは、言葉や図表・数式で説明や表現ができる知識です。
SECI モデル
・Socialization (共同化):組織の個々が暗黙知を得て、皆で伝達しようとする
・Externalization (表出化):共有を通して暗黙知が形式知化される
・Combination (連結化):それぞれの形式知が組み合わさり、新しい形式知になる
・Internalization (内面化):形式知を実践し、新しい暗黙知を得る
この SECI モデルは、ブレストに応用できます。
SECI モデルを活用したブレスト
ブレストに SECI モデルを使うと、活性化したブレストにできます。
では、どのように SECI モデルをブレスト会議に取り入れることができるのでしょうか?
具体的には、次のようにブレストに当てはめます。
ブレスト × SECI モデル
・思考 (共同化)
・言語化と共有 (表出化)
・化学反応 (連結化)
・実践 (内面化)
では、それぞれについて順番にご説明します。
[ステップ 1] 思考 (共同化)
ブレストをいきなり議論から入るのではなく、個人ワークから始めます。
各メンバーが個別に切り口やアイデアを一人で考えます。議論や意見交換に入る前に5分でもいいので、個人ワークの時間を取ります。
[ステップ 2] 言語化と共有 (表出化)
次に、各自が出したアイデアや意見を参加者同士で共有します。
もし用意できれば付箋を使い、個人ワークで出したものを付箋に書いて発表し合います。全員が発言をするようにします。
順番によっては、自分の切り口やアイデアはすでに他の人が発表していることもありますが、同じアイデアであっても個人ワークで出したものはメンバーに共有します。この理由は後でご説明します。
[ステップ 3] 化学反応 (連結化)
各メンバーからアイデアが出ると、異なるアイデア同士が自然と組み合わさっていきます。
これがステップの3つ目の 「化学反応」 です。他者のアイデアや自分にはなかった切り口が得られ、新しいアイデアが得られるのです。
この段階では意識して、異なるアイデアを組み合わせられないかを考えるといいです。
[ステップ 4] 実践 (内面化)
ステップの4つ目は実践です。
ブレストで得たアイデアを持ち帰り、各自が行動に移します。
ポイントは最初の個人ワーク
ここまで、以下の流れでの SECI モデルを活用したブレスト方法をご紹介しました。
ブレスト × SECI モデル
・個人ワークで考える [思考]
・付箋などに書き、全員が発表する [言語化と共有]
・アイデア同士を掛け合わせる [化学反応]
・得られたアイデアを実行する [実践]
このやり方のポイントは、最初にあります。
メンバー同士の議論から始めるのではなく、一人で考えたりアイデアを出す個人ワークから開始します。
ではな、最初に個人ワークをすると良いのでしょうか?
個人ワークから始めるメリット
具体的なメリットは次の通りです。
個人ワークから始めるメリット
・他者の意見やスタンスに影響されずに、自分のアイデアを出せる
・様々なアイデアが出るので、後から異なるアイデアが組み合わされ発想が広がる
・(皆が発表するようにするので) 全員に発言の機会がある
・全員が議論に参加できる (参加感や当事者意識の温度差がなくなる)
・議論をする前に思考と言語化を済ませているので、その後の議論の質が高まる (活性化する)
まとめ
今回は、ブレスト会議についてでした。
SECI モデルの考え方を取り入れれば、ブレスト会議で様々なアイデアが出て、活性化した場になります。ぜひ、お仕事での参考にしてみてください。
最後に今回の記事のまとめです。
SECI モデルとは、組織での知を創造し強化する方法。
知識変換モードを4つのフェーズに分けてまわし、組織として戦略的に知識を創造することを目指す。
SECI モデルを取り入れたブレスト方法
・個人ワークで考える [思考]
・付箋などに書き、全員が発表する [言語化と共有]
・アイデア同士を掛け合わせる [化学反応]
・得られたアイデアを実行する [実践]
個人ワークから始めるメリット
・他者の意見やスタンスに影響されずに、自分のアイデアを出せる
・様々なアイデアが出るので、後から異なるアイデアが組み合わされ発想が広がる
・(皆が発表するようにするので) 全員に発言の機会がある
・全員が議論に参加できる (参加感や当事者意識の温度差がなくなる)
・議論をする前に思考と言語化を済ませているので、その後の議論の質が高まる (活性化する)
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