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人生はスーパーマリオ。これまでの「今」の積み重ねが、今の自分をつくっている

今回のノートは、孫正義氏・泰蔵氏の兄弟のエピソードから、人生観について書いています。

人生はスーパーマリオ

孫泰蔵氏はかつて起業したばかりの頃、資金繰りや社内の人間関係に苦しみ、人生のどん底にありました。

そんな時に兄の孫正義氏から「人生はスーパーマリオ」という話を聞いたそうです。

以下は、書籍 僕たちがスタートアップした理由 からの引用です。

泰蔵、辛いやろ。苦しかろう。ばってん、お前は今いい経験をしよるとぞ。その苦労や経験は必ず実となって今後お前の人生に絶対に役に立つ。

人生はスーパーマリオみたいなものだ。最初に1面を始めたときを考えてみい。ザコキャラのノコノコにすぐやられるし、雲に乗ることもできん。だんだん習熟してくるとボスキャラのクッパにたどり着けるようになる。

だけど、本当にクッパを倒せるまでに何度も死ぬことになる。そこで挫折しそうになるのをこらえて挑戦を続けて、やっとクッパをやっつけてピーチ姫を助けることができる。次の2面はまた一段と難しくなっとる。そこで何度も何度も失敗するけど、努力と訓練でスキルを上げてクリアしてゆく。

いまのお前は1面で苦労している段階や。それでいかにも俺に助けてもらいたそうな顔をしているけど、プライドがあって言い出せんのだろう。最初に言っとくけど、俺は助けてやらん。お前の今の困難はおれも経験したし、助けてやるのは簡単やぞ。だけど、ここで助けてたらお前のためにならん。

「そこの土管から3面にワープできるぞ」と教えるのは簡単やけど、いまのお前の実力では3面にいったら瞬殺やぞ。だから、1面、2面で『必ず経験しておくべき失敗をして』、そのうえでクリアしていって、やっと3面のボスキャラに対抗できる実力が身に付く。

ここで俺がお前を助けて3面に行かせてやったら、そこで致命的な失敗をする。だから、ここは逃げちゃいかん。お前の勝負どころやぞ。

 (引用:僕たちがスタートアップした理由


当時、兄からこの話を聞くまでは、孫泰蔵氏は「死んでお詫びしよう」とまで考えていたそうです。

しかし、マリオという身近なストーリーであったこともあり気持ちが明るくなり、これをきっかけに苦境を乗り越えたとのことでした。

これまでの「今」の積み重ねが、今の自分をつくっている

ここからは、「人生はスーパーマリオ」について思ったことです。

私の解釈は、これまでの「今」の積み重ねが今の自分をつくっている、いかに毎日きちんと生活するかが大事、ということでした。

過去の積み重ねが今で、これから今を積み重ねると未来になります。いつ何時も「今」というこの瞬間をいかに生きるかを大切にするという捉え方です。

マリオの話で言うと、最初のステージは 1-1 から始まり、目の前の障害を1つ1つクリアしていきます。この積み重ねでマリオは成長し、ステージを進んでいくことができます。

その過程で時には失敗もします。敵キャラにやられたり、穴に落ちてしまうこともあります。ゲームでは、また挑戦できるので、経験は次に活かすことができます。実社会においても、失敗したことは次に活かすことができます。

失敗は、後から振り返ってみると、大したことではなかったと思えることがあります。1年後に当時を振り返ると、失敗をしたことによって自分の経験値が増えたと思えば、失敗はポジティブに捉えられることができます。

風向きは変えられないが、帆の向きは変えられる

マリオの話でもう1つ思ったのは、人生においては変えられることと変えられないことがあるです。

マリオでは、ゲーム内に用意された各ステージはプレイヤーには変えることはできません。

一方、各ステージや敵に対してどう対処するかは変えることができます。敵キャラをやっつけるのか、それとも避けて先に進むのかです。あるいは土管や雲の上に行くことでショートカットをするのかです。

私の好きな言葉に You can't control the wind but you can adjust your sails. (風向きは変えられないが、帆の向きは変えられる) があります。

自分がコントロールできないことと (風の向き) 、できること (帆の向き) を区別すること、そして、自分のコントロールできる「帆の向き」に集中することの重要性を示した言葉です。


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