落語家に学ぶ 「話がうまくなる三段論法」
今回は 「話がうまくなる方法」 についてです。
落語家に学ぶ、相手が聞きたくなる話し方をご紹介します。
話がうまくなる三段論法
ボイスメディアの Voicy で、落語家の桂三四郎さんが、「相手の心の中でこの3つの言葉を言わせる」 という話を解説していました。
以下の3つの構成で、話を組み立てます。
始めに 「~ を知っていますか?」 や 「なぜ ~ だと思いますか?」 と、話す相手に問いかけます。
次の 「発見」 は、問いへの答えです。「それは (答えは) ~ です」 という話をします。聞く相手にとっては発見です。
3つめの 「納得」 は、答えへの根拠や補足です。「なぜなら ~ だからです」 と説明することによって、発見への納得感を持ってもらいます。
納得だけではなく共感もあると、こちらが話すことにより伝わりやすくなります。
なぜ 「問い」 からなのか?
ここからは、思ったことです。
話の構成の3つで、なぜ最初に 「問い」 があると、聞く側の人は惹きつけられるのでしょうか?
思ったのは、問いが与えられれば考えたくなる、答えが知りたくなるという人の心理です。問いによって、今から話すことを相手にも自分ごと化してもらうのです。
最初は、話し手と聞き手のギャップが存在します。いくら話す側が伝えたいと熱量を持っていても、聞く側が受け入れる態勢になっていなければ話は伝わりません。
そこで、問いによってギャップを埋めるわけです。
始めに問いかけ、こちらが言いたいことを知りたい気持ちになってもらいます。同じマインドセットになってから相手が聞きたいことを話していきます。
問いがあるからこそ、問いへの答えが相手にとっては 「発見」 になります。もし問いによって知りたい気持ちになっていなければ、素通りされてしまうでしょう。
人は感情で動く
3つの構成である 「問い」 「発見」 「納得」 で、最後の納得には共感も入っているとよいとのことでした。
ここに、人を説得したり動いてもらうヒントがあります。
人はどうすれば動いてもらえるのでしょうか?
先に結論を書くと、人は論理だけではなく感情で動くということです。
頭でわかっているだけでは十分ではありません。心で理解しているか、腹落ちしているかです (実際は全て頭の脳内で処理されますが、日本語の表現として 「心」 や 「腹」 という頭以外の部位が使われるのは興味深いです) 。
人が腹落ちし、やってみたい・行動したいと思う流れは、以下です。
論理的な納得だけではなく、ストーリー全体に腹落ちし、最後は 「自分にもできそうだ」 と思えば、人は行動に移れます。
まとめ
今回は、落語家の桂三四郎さんのお話をご紹介し、思ったことを書きました。
最後にまとめです。
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