マーケティング理論「4つの Moment of Truth (真実の瞬間) 」を解説します
今回は、マーケティングについてです。
消費者行動の概念である Moment of Truth (真実の瞬間) をご紹介します。
P&G が提唱した店頭マーケティング概念
商品やサービスを提供する企業側と消費者との間には、商品やサービスについての情報量に非対称性が存在します。情報や知識は、企業のほうが消費者よりも多いのです。
企業が商品やサービスを売る際に提示する情報やイメージに対して、消費者は商品購入前にできるだけ知ろうとします。本当にそれが自分の満足につながるかどうか、自分が期待する利用価値を持っているかどうかです。
例えば、店頭で商品を手に取り、表のパッケージ情報だけではなく、裏面の商品紹介を見て価値があるかどうかを判断する、提示価格と天秤にかけるなどの消費者行動です。
マーケティングにおいて、ここに活路を見い出したのが P&G でした。
2005年に提唱した FMOT (First Moment of Truth の略。エフモットと読みます) という店頭のマーケティング概念です。
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