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マーケティングの 「2階建て理論」 に学ぶ、自分らしさと提供価値のつくり方

今回は、マーケティングについてです。

この記事でわかること

・マーケティングの 「2階建て理論」 
・理論の応用 (戦略, 情報整理, キャリアなど) 
・自分らしさとキャリアのつくり方

ぜひ記事を読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考にしてみてください。

マーケティングの 「2階建て理論」 

Marketing Native の記事を読みました。

熱い!クラフトチョコ 「Minimal」 の山下貴嗣が語る、マーケティング戦略としての 「2階建て理論」 と 「ターゲット設定」 (前編) 


興味深いと思ったのは、インタビュー記事のタイトルにも入っている 「2階建て理論」 です。

マーケティング 「2階建て理論」

引用: Marketing Native

以下は、該当箇所からの引用です。

―― 一方で、最初にカカオを訴求しすぎたらうまくいかなかったと聞きました。そこで現在では訴求ポイントを 「2階建て」 にしているとのことですが、詳しく教えてください。

新商品の PR でよく見られるのが、「ここが新しいんです」 「ここを変えました」 と差別化要素ばかりを強調する手法です。これは建物に例えると2階に当たると考えています。

もちろん2階も大事ですが、あくまでもベーシックな機能である1階が土台として安定しているからこそ、2階が活きてくるわけです。2階の差別化要素だけに注力しすぎて、1階がおろそかなままでは、カルチャーとして根づく前にトレンドで終わってしまいます。

 「食」 の場合、1階は美味しさだと思います。美味しくない食べ物について、すごさをどれだけ語られても説得力がありません。1階の美味しさがあって、初めて差別化要素の2階が活きてくるんです。

Minimal で言うと、甘さやまろやかさのようなチョコレート本来のベーシックな美味しさが1階。2階にはカカオや産地のストーリー、油を少し控えめにしたザクザクした食感、香りなどを置いています。1階と2階が相乗効果を発揮しながら両立してこそ、ブランドは長続きすると思います。

 (引用: 熱い!クラフトチョコ 「Minimal」 の山下貴嗣が語る、マーケティング戦略としての 「2階建て理論」 と 「ターゲット設定」 (前編)

では、2階建て理論から何が学べるでしょうか?

2階建て理論から学べること

2階建て理論が教えてくれるのは、

2階建て理論からの学び
・1階部分の 「基本」 があってこその、2階の 「応用」 が活きる (1階をおろそかにしてはダメ) 
・基本だけでは十分ではない。差別化には2階部分が必要
・「自分らしさ」 を出すのは応用から (ブランドの観点) 

それでは、2階建て理論を他に当てはめると、どうなるでしょうか?

色々と当てはめてみると

2階建て理論の横展開をしてみます。

2階建て理論の応用
・マーケティング
・戦略
・思考方法
・情報・知識整理と創造
・ビジネスパーソンに求められること

では、順番に見ていきましょう。それぞれ、「基本」 と 「応用」 に分けています。 

マーケティング
・市場と顧客理解、自社状況と担当ブランドの理解 [基本]
・マーケティング戦略と施策 [応用]
戦略
・目的の明確化、外部環境と内部環境の理解 [基本]
・戦略立案と実行プラン [応用]
思考方法
・論理的思考力 [基本]
・クリエイティブ思考力、直観力 [応用]
情報・知識整理と創造
・ファクト情報 [基本]
・解釈、横展開 (転用) [応用]
ビジネスパーソンに求められること
・人間性 (人としての信頼) 、汎用的スキル (例: リーダーシップ, マネジメント, 問題設定力と課題設定力) [基本]
・専門スキル、経験と知見 [応用]

いかがでしょうか?

全てに共通するのは、1階となる 「基本」 があってこその 「応用」 です。

もう少し、2階建て理論を掘り下げてみます。1階の下にある 「地下」 は何かです。

土台となる 「地下」 

建物がしっかりと建つためには、外からは見えない地中部分が重要です。

2階建て理論の文脈で言えば、基本や応用のもとになっている源泉です。では、源泉とは何でしょうか?

ビジネスモデルを例にすれば、源泉は提供価値を実現する 「ケイパビリティ (能力) 」 です。ケイパビリティは2つに分解できます。保有リソースと価値提供プロセスです。

リソースもプロセスも自社内に持っているもので、外からは見えません。また、これらだけではまだ顧客への価値にはまだなっていません。

地中にある 「土台」 であるケイパビリティがあり、そこから1階の 「基礎」 と2階の 「応用」 でバリューを出していくのです

まとめ

今回は、マーケティングの 「2階建て理論」 を取り上げました。

最後に今回の記事のまとめです。

マーケティングの 「2階建て理論」 

マーケティング 「2階建て理論」


2階建て理論からの学び
・1階部分の 「基本」 があってこその、2階の 「応用」 が活きる (1階をおろそかにしてはダメ) 
・基本だけでは十分ではない。差別化には2階部分が必要
・「自分らしさ」 を出すのは応用から (ブランドの観点) 
建物がしっかりと建つためには地中部分の土台が重要。2階建て理論で言えば、基本や応用のもとになっている源泉。
ビジネスモデルでは、源泉は提供価値を実現する 「ケイパビリティ (リソースとプロセス) 」 。土台であるケイパビリティがあり、そこから1階の基礎と2階の応用でバリューを出していく。

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