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スクウェア・エニックス株主総会、期待外れの結果に

スクウェア・エニックスの株主総会は期待外れに終わったというのが率直な反応である。リソース配分やマーケティング戦略などの今までの問題に向き合う姿勢を見せたことは高評価だが、ほとんどの質問に対してぼんやりした回答をしたことは興味深い。株主はそれらの問題についての解決策を次期中期計画での回答ではなく今期中期計画での回答を望んでいたはずだ。その株主をスクウェア・エニックスは失望させたように思える。

一方で「期待している」や「認識を抱いている」などぼんやりした表現が多用されたこともあまり評価できないポイントである。株主はもう少し数字や論理に基づく答えを想定しているのだ。社長の希望的観測を聞くことができるほど好調な株価でもないことを考慮すればコミュニケーションの失敗であったと言わざるを得ない。

スクウェア・エニックスの経営陣は株主総会において十分な準備をしていないか、現状を理解していないように思える。彼らはかろうじて誠実であろうとはしていたが、業績や株価を考えれば不十分であったことを考えれば今回の株主総会は失敗であったと言えるだろう。少なくとも個人的にスクウェア・エニックスの株式を購入しようとは思わないし、読者の皆さんに賢明な投資先として勧めることはできないとだけは言っておく。

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