赤と嘘 Vo.森翼

うたをつくってうたうひと。

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描く恋慕

声が嫌いなんだ もう喋らないでおくれ 顔も見たくないな もう近寄らないでおくれ 仕草 行動 その全てが目障りで 噂 情報 その全てが耳障りで もう通りたくないなこの道もあれ以来… あの店のドアを跨ぐこともあれ以来… 嘘をつく行動 つかない心のファイティングポーズ もうちんぷんかんぷんになってきた 本当は人並みの長さのまつ毛も 手入れなしなら少し 気にかかる癖毛の髪も うんざりだよ 想い出の扉抜けて走るよ止まる事はない 後ろの正面はいつも同じ 振り返る僕がいな

    • この期に及んで

      報われない声が聞こえる 夜の公園で夢を語ったんだ 君だけに 手短かにと頼まれている 僕の人生の夢を語ったんだ 君だけに 「目には目を歯には歯を」 僕の夢って結局なんだっけ? この期に及んで僕は泣き出した 水たまりと綺麗な空に挟まれて この期に及んで僕は泣き出した 向かい風を吸い込んだらくしゃみが出た 僕はやってみせるよ君にきっと見せるよ 僕が叶えるところ 僕の話を聞いたあとで 君が人生の夢を語ったんだ やりたいことや素敵なこと 話す時の君の瞳はいつも美し

      • 安物のカレーパン

        君はわがままだ この上にないくらい 僕はひどい事を 君にひどい事を 少なくともね今は泣けない時間 全て受け入れたいと思う 僕が一番わがまま 夢中で漕いだペダル…遠いな 宇宙一の金メダル…遠いな 愚痴一つで瓜二つ 叫んでいた もがいていた 『辛い時はこの歌を』『いつでもそばにいるからね』って 今の僕には慰めの歌が気安く歩み寄るけれど 本当はそれじゃ物足りなくって 「ごめんね、今一人になりたい」なんて 八つ当たりなんかして もうかけないよって心に閉まったはずの君の電話番

        • 雨が少し降りはじめたから 急いで君のもとへ駆けてく 僕を抱き寄せて「寒いね」って またあの日のように笑ってくれないか じゃなきゃ僕は… 氷と一緒に溶けて芽生えた四月の想い 雨に流されそうになった六月の想い 夕日とあなたをダブらせた八月の想い 海に一度沈んだ十月の想い 僕は… 雪は止んだ心も病んだ三月 もう居ない自転車の後ろの温もりを 感じて進んだあぜ道の途中 また僕は君を思い出す 僕は…僕は… 僕は君にいつも会いたい

          ノスタルジー

          眩しいから朝が嫌い 眠たいから昼も嫌い 夜は寂しいだから嫌い 一体僕はいつ生きればいいんだ? 誰もが見えない傷を抱えて 時には押しつぶされそうになって それでも歩いてるんだってわかった 洗濯物が乾いた日だった 「どうかこのまま時が止まればな」 なんて言わないよ 眩しいのは僕らの未来 眠たいのは大人の話 暗い部屋から出ておいでよ 好きなときを生きればいいんだ 止まない雨もあると僕は思ってる 素敵な傘をあの子に届けるんだ その道で大事なモノに気付くだろう 背の高

          ノスタルジー

          心ない

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          心ない

          心なくて 君を見てた 赤い丸い そこに君を そして 愛してると呟いて らしさを見つめていた 「返せよ」と嘆いては もうあの日の僕はいないよ いつも見てた 君とあの景色 僕は涙 君も涙 そして 愛してると呟いて らしさを見つめていた 「返せよ」と嘆いては もうあの日の僕はいないよ いつも見てた 君を見てた 君といたい いつもいたい