見出し画像

【インドネシア・ガラハン村滞在記 その2】郷愁の時間


ガラハン村に滞在して感じたこと。

それは子供が本当に多く、素朴で元気で、やっぱりかわいいということ。


図書館に行く為に学校に行ったんだけど、ちょうど下校時間のタイミングで、
外国人が珍しいからかみんな寄ってきて握手(インドネシアでのあいさつ)してくれた。
握手する時に手をおでこにつけてくれたり、チュッてキスしてくれたり。


インドネシアに来てからはジャカルタ・ジョグジャカルタと
都会にしかいなかったから、
子供と接する機会も、みんなから歓迎されることもなかったから
本当に嬉しかった。

家に戻ってからも近くの家の子供が遠くから見てくるんだけど
恥ずかしがって近くには寄ってこない。
「おいで!」って声かけても寄ってこないから
追いかけるとすごい楽しそうに逃げる。

村の子供たちはみんな友達みたい。
学年が違ってもどこに住んでるとか知っていたし、
みんなで走り回って遊んでいた。


ある小学2年生の男の子と仲良くなって、
「来て!」って言われるからついていくと、
木苺を取ってくれた!
あまりにもいっぱい取って、渡してくれるから
「君も食べなよ、一緒に食べよう?」って言ったら
「今断食中だから食べられないの」って。
自分は食べられないのに、こちらを気遣って取ってくれたのか。
偉いぞ!って褒めてあげたかったけど、うまく言葉が出ず。。


寄ってきてくれるんだけど
何していいか分からず、全然一緒に遊べなかった。
こういう時って何すれば楽しんで、喜んでくれるんだろう…
これは今後の課題だな。。
日本のじゃんけんとか教えてあげれば良かった。



その子は高い木に登ってぶら下がったりして遊ぶ。
パチンコで石を飛ばして、電線に止まる鳥を狙って打って遊ぶ。
爆竹を買って来て庭や道でバンバン鳴らして遊ぶ。
川で魚を釣って来て家に持って帰て遊ぶ。


日本でやったら、怒られるだろうなと思うこともこっちでは普通。
それを本当に楽しそうにやる。
純粋で、素朴で、ゆがんでいなくて。



村には畑も水田もあって、そこら中にパパイヤやバナナ、カカオ、コーヒー等が自然に生えている。
多分誰のものでもない。取っても怒られない。
本当に自然のもの。しいて言えば村のもの。




今日は満月。
水田の近くは明かりもなく、星も満月も、とてもきれいに見えた。
満月の光で稲穂の影が水に映り、風に合わせてゆらゆら揺れる。
モスクから聞こえてくるアラビア語と
カエルと虫の鳴き声を聞きながらそこにいると
果たして今自分がどこにいるのか分からなくなった。



多分日本の田舎でも、こんな風景は見れるんだろう。

水田も畑も、川も虫もカエルも、
そういう自然にあるれている様な、
夜真っ暗で星がきれいに見える様な場所も、きっとたくさんある。



だけど今の日本の田舎では
夜遅くまで家の前で遊んでいる大勢の子供の声は聞こえないだろう。
こんな活気やパワフルさを感じることが出来るのは
やっぱり途上国だからなんだろうな。


インドネシアのこういう村に行く機会があって、本当にありがたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?