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~読書感想文は苦手だけれど #10 ~「ぎょらん」 町田そのこ

祖母が薄皮あんぱんをつまみながら、食事の支度をしているのを見てなんだか愛おしいと思った孫のTAKです。
大阪から、おはようございます。

相変わらず、読書感想文は苦手ですが本を読むのは好きなので、記録は続けて行きたいと思います。

亡くなった人が残す赤い球、ぎょらん。
そこには最後の願いと思いが込められている。

友人が遺したぎょらんを食べた朱鷺さんは、ぎょらんから伝えられた友人の思いに苦しみ10年間、引きこもり生活を送る。

Kindleで読みました

何人かの、ストーリーがある中で朱鷺さんが、メインキャラクターになるとは読み始めた時は思わなかったのですが、彼の変化にこめかみがどくどくする感じがしました。

印象に残った箇所。

"いま目の前にいる人は何処かのタイミングで誰かを失っているかもしれない、もしくは失いそうかも知れない、と架空の波間を想像すると、きっともっと「誰か」に優しくなれるような気がする。ある程度大人になったものが何も失わずヒトのアラばかりを探して生きている世の中になってはほしくない。"

町田そのこ ぎょらん

町田そのこさん作品の独特な世界に、私は引き込まれ一気に読んでしまいました。

”相手をどこまで許すか、どこまで尊重できるか何度だって話して衝突し合えばいいのよ。どこかで分かり合える。だってそれが家族なのよ。家族から逃げたら、駄目よ。"

町田そのこ ぎょらん

これって、すごく難しいよね。
それが家族といえる、分かり合える家族がこの世にどれだけあるのか、と思わされました。

そして、メインキャラクターである、朱鷺さんのお母さんが、素敵過ぎて最高でした。

そんな感じ。

読んでくださってありがとうございます。
あなたの今日という日が素敵な1日でありますように。
God Bless You.

Shalom.
TAK

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