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人生の転機に出会った1冊の本

片手では数えきれない数の公務員試験を受けて、希望どおり公共図書館の司書になりましたが、40代になった頃から、早期退職を考えるようになりました。でも、「図書館司書を辞めて、何ができる?」と悩んでいた時に出会ったのが、上阪徹さんの『職業、ブックライター。』(講談社、2013年11月)でした。ちょっと大げさかもしれないのですが、この本との出会いがきっかけで、私の人生が変わってしまいました。

刊行記念イベントに参加しました

この本『職業、ブックライター。』を知ったのは、チェックしているブログで紹介されていたのがきっかけでした。おそらく帰宅途中の書店で購入して読み、「ブックライター」という仕事に興味を持ちました。

「ブックライター」の仕事は、著者である経営者、コンサルタント、スポーツ選手、大学教授などの優れたコンテンツ(著者自身の経験、知見、ノウハウなど)を十数時間の取材で引き出し、編集・文章化して本の形にまとめること。著者から面白い話を聞いて、本に仕上げていくという醍醐味ある仕事を、「ゴーストライター」というマイナスイメージで呼ばれるのはどうかということで使い始めた新しい呼び名が「ブックライター」です。最近では、「ブックライター」という名前も広まってきているような気もします。
そして、2014年1月25日に講談社の大会議室で行われた刊行記念イベントに参加しました。イベントへの申込者が多く、広い会場に変更したとのことでしたが、参加者が多く、開場も熱気があったことは今でも覚えています。

ブックライター塾の開催と受講

イベントの最後に、「上阪徹のブックライター塾」を開催するとのアナウンスがありました。
興味はあったものの、その時はスケジュール的に難しいと思って受講をあきらめました。当時は図書館員時代で、土日祝日も交替で勤務があることに加えて、開催時期が年度末~年度初めの繁忙期であること、何よりも、母が入退院を繰り返していて、秋田に帰省することもしばしば、という状態でした。今になってみると、その時は私にとってのタイミングではなかったのかもしれません。

とはいえ、「ブックライターの仕事、面白そう!」という気持ちは消えることがなく、2018年3月から5月に開催された第5期のブックライター塾を受講しました。土曜日の午後開催だったので、開催日は休みになるよう勤務を調整して参加しましたが、年度末~年度初めの仕事が忙しい時期に、事前課題+事後課題があって大変でした……。自分でも、よく乗り切ったな、と思います。
受講したことで、「ブックライター」という仕事への関心がさらに高くなりました。そして、何よりも、上阪さんをはじめ、塾の同期や他の期のライターさんと知り合うことができたことが一番大きい収穫だったような気がします。

公務員を早期退職、フリーランスへ

2019年3月末で公務員を退職、4月にフリーランスになりました。
「年号が変わるし……」「30年で区切りがいいから」という理由は後付け?周りからもびっくりされましたが、新しいことを始めるには勢いも必要なのは間違いありません。

今度の4月でフリーランス3年目になりますが、フリーランスは厳しいですね。ただし、公務員時代よりも、ストレスが少ないような気がします。
師匠でもある上阪さんは、「何事も運と縁が大事。人によってそのタイミングが違う。タイミングの波が来た時にうまくその波に乗れるよう、しっかりアンテナをはり、準備をしておく。」と言っています。私も、うまく波に乗れるよう、アンテナをはりつつ、しっかり準備をしていきたいと思ています。


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