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2年前は、大学で図書館のことを教えるなんて、想像もしていなかった

現在、大学で「図書館サービス概論」を教えています。
身分は非常勤講師で、今年で2年目。前期のみの授業で、先週、第13回の授業を終えました。最終レポートの提出期限を来週に設定しているので、これからレポートの評価と成績評価をしなくてはいけないのですが、とりあえず、全13回の授業を終えることができました。

オンライン授業と対面授業

今年度から、授業時間が全13回、105分授業になりました。原則、対面授業でしたが、途中で「緊急事態宣言」が出てオンライン授業になったり。対面授業の際も、出席できない学生への対応のため、授業をオンライン配信をするという形で行いました。

結局、対面授業は5回実施。残り8回はオンライン授業となりました。昨年度はすべてオンライン授業だったので、今年、初めて対面授業を行いました。毎回、試行錯誤の連続でしたが、対面授業だと
「こういう所で、反応があるんだ」
「一生懸命、メモをとっているな」
という学生の反応がわかります。

オンライン授業も、昨年度よりは学生が慣れているような感じがしました。

大学で教えることになった経緯

大学で教えることになったのは、図書館の先輩職員だった方からの紹介です。最初に「自分の後任で、どうか?」という話があったのが、図書館を退職して、フリーランス1年目の8月末頃だったと思います。
その後、書類を書いて大学に提出したりとの様々な手続きがあり、年末頃に正式に決まったと思います。

正直、自分が大学で教えることになるとは思ってもいませんでした。私自身、人前で話すということに苦手意識を持っています。授業の準備も、レポートの採点も、成績評価も、まだまだ難しいですね……。

図書館の状況を伝えたいし、図書館を利用して欲しい

図書館勤務時代に研修講師や図書館見学の案内・説明などをしたことはあったのですが、大学で授業を持つこととは全く違います。もちろん、図書館勤務30年の経験は役立っています。
いずれにしても、2年前はこういう形で図書館と関わることになるなんて、全く想像もしていませんでした。

図書館司書課程は選択科目なので、受講しているのは「図書館や本に興味がある」という学生がほとんどだと思っています。中には「図書館や図書室で働きたい」という希望を持っている学生もいます。現状では、図書館司書の正規採用は少ないので、狭き門ですが。
(私が図書館司書を目指して公務員試験を受けまくっていた数十年前も、図書館司書は狭き門でした。「狭き門」は、何十年も変化なしです。)

授業は、なるべく、現在の図書館の事例を紹介したり、図書館のバックヤードのことなども可能な範囲で紹介したりしています。
図書館をよく利用している学生にとっても知らなかったことも多いようで、意外なところで反応があるのが面白いですね。

現在は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の関係で、図書館は開館していても利用が制限されていたり、夏休みのイベントが中止、あるいは縮小したりしています。本当だったら、図書館の見学などにも行けたら良かったのですが。

「図書館は使わないともったいないので、本を借りるだけ、席を借りるだけでもいいので、利用して欲しい」と授業の最終回で伝えたのですが、どうなるでしょうか?
授業を受けたことで、学生一人ひとりに新しい気づきがあったとすれば、うれしいと思っています。


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