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【推薦図書】『鏡の中の少女』『鏡の中の孤独』

スティーブン・レベンクロンの『鏡の中の少女』と『鏡の中の孤独』は、10代の頃に読んで衝撃を受けた本です。

当時、主人公と同じティーンエイジャーだった私は、拒食症についてはよくわからず、好奇心から本を読み、読んだ後にショックを受けました。

『鏡の中の少女』は序章にしか過ぎず。続編ともいえる『鏡の中の孤独』の方が、読んでて辛かったです。主人公は、家族に支えられ、なんとか立ち直りますが、摂食障害が原因で亡くなる人がいるということもこの本を読んで知りました。

巷には色々なダイエット方法があって、試しているという人もいるでしょう。ただ、痩せることにだけとらわれていると、取り返しがつかないことになるかもしれません。

特に10代は、体は太っていなくても、顔がまんまるでぽっちゃりしているように見えたりして、無茶なダイエット方法を試したくなることも。

成長期の無理なダイエットは、大人になってから健康を害することもあるので、注意が必要です。

摂食障害は、心の問題でもあり、例えば、誰かに認められたいという気持ちが、ダイエットに向かい、痩せなきゃという強迫観念にかられてしまうこともあります。

『鏡の中の少女』の主人公も、バレエをやっていて、ライバルよりも痩せなきゃという思いからダイエットをはじめます。十分に細くても、まだダメとなり、食べては吐くということを繰り返すようになります。しかも、主人公は家庭の中でも孤独な気持ちで過ごしています。

家族が主人公の問題に気が付いた時、親や兄弟に対して、自分の思いを吐きだすシーンは、忘れることができません。

先日、夏に読んだ本で印象に残っている本のひとつとして『鏡の中の少女』を挙げましたが、若い人、そして大人に読んでほしいと思い、紹介しました。

『鏡の中の少女』が1987年、『鏡の中の孤独』が1991年に日本で出版されているので、ずいぶん長い間読まれている本なんだなと思いました。







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