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【童話の感想】姿だけでなく心も美しくなる本当の美しさ
第22回「グリム童話賞」の大賞受賞作を読みました。
受賞作発表サイトはこちら
今回のテーマは「薔薇」でした。
大賞は「本当の幸せを知ったバラ」です。
バラって、美しい姿をしてます。
色も鮮やかです。
けどね、性格はなんだか典型的な「高慢ちき」なんじゃないかと思ってしまうのです。容姿にコンプレックスがあるわたしってば特に。
このお話に登場するバラも、やっぱりプライドはばかみたいに高くて、ほかのお花さんがちょっと引くくらい。
こんな言い方されたら、誰だって引くわ、ってくらい。
けれど、プライドで高くなった鼻は自ら引っ込ませたのは、お月さまのお話でした。
さすがお月様。
空から、見ていたのですね。
良かったなあと思ったのは、バラはお月さまの話を聞いて、すぐに心の在り方を変えたってことです。
きっと、このバラはもともと姿と同じく心も美しかったんじゃないかと思いました。だから、余計なプライドが引っ込んでくれて、姿も心も美しい薔薇になったのですね。
夜空、月、イヌフグリの青い花、真っ赤なバラ。
心の中にできたワンシーンは、鮮やかです。
ラストシーンで、心から「よかったなあ」と思いました。
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