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【詩】向こうの景色は山からの海

突然の景色は
山々の姿だったよ
山の向こうには遠く海が見えてた
嘘みたいな山と海は
現実味がなくて異世界できっとパラレルワールドだね

君は
ベランダで外を見ていた
寒そうだったから抱き上げて部屋の座椅子に座らせた
何か食べようか
あったかいスープがいいよね
って
言ったのか頭の中で問いかけたのか

自分の中では半分くらいわかってた
これは夢
だって君は現実世界を生きてはいないのだから
夢でしか会えないし
20年以上昔の姿だし

大丈夫だよ
8年もかかったけど
わたしはまた好きなアーチストができたし
好きな曲もできたし
好きなマンガもアニメもできたよ
君に教えてもらわなくても、ね

夜中に小説を読むのはやめようかな
いつ涙スイッチが入るか予想できないから
夜中に小説を読みながらひとりで肩をふるわせることになるんだ

大丈夫だよ
何かで心は揺れるし動く
感情ってものがあるんだ
泣いたり笑ったり怒ったり悔しがったりどきどきしたり
できるようになったんだから

山の向こうの海まで
いっしょにいけたらいいなあ
あのハイウエイをみんなで車で走ったら
いけるかな
次の夢はドライブだね

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