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夫婦でホイホイ🏠③(家シリーズ)-石井

 全く家の建て方は分からないまま、土地だけ購入してしまった私達夫婦。とりあえず家を建てるなら、住宅展示場か!?と、見学にいきました。

 大きくて立派な家がズラリ…。スリッパ履いて、ピカピカの床をパタパタと歩く。ネクタイと名札をぶら下げた、仕事が出来る風の方に案内されて、にこやかな時間が流れて、お値段にひっくり返りスゴスゴと分厚いパンフレットと帰宅しました。

 最新設備だし、耐震性もバッチリ。間取りも動線も完璧すぎてぐぅのねも出ない。でも値段だけではない違和感。

 そんな中で気に入った工務店のモデルハウスが見つかった。うん、なんかこんな感じ!な気がする!

 「土地はあるんです」と私達。
そうひとめぼれした自慢の土地が。
「では早速見積りを作ります」
だいたいの間取りとか希望の広さを、サクッとお伝えして、住所も伝えた。「土地の下見して2週間後に連絡します」

  わくわくしてるのに2週間経っても1ヶ月間経っても連絡はない。

 しびれを切らしてこちらから連絡する。
「担当者が急遽転勤になりまして…」と言われた。
「え?引き継ぎはされてないんですか?」
「急でしたのでもうしわけありません。」

 何だそれ。こんな工務店に頼むのはなんか不安だなと思って、別のハウスメーカーに見積りをお願いしたら、また担当者が転勤になった。そんな転勤ばっかりする?

 あれ?まさか、この土地で建てるのん無理って事?
どうやら不安だったのは工務店側だったらしい。

 その時、建築の設計事務所で働いていたけど、独立したてホヤホヤの姉にやっと相談した。アッサリ「やってみる」って言ってくれた。しかし安心したというより、リフォームや店舗設計ばかりの姉がしかも大手が避けた物件をアッサリ引き受けたので逆に不安になった。

 ところがどっこい。
 贔屓目でみても、贔屓目でみなくても、めちゃくちゃ良かった。

 建築士と建てる家おすすめです。

 いや松デザインオフィスおすすめです。

 まず私は色々勘違いしていました。建築士は工務店側に立場があると思っていたので、(実際大手ハウスメーカーはそう)何か問題が起こった時は、工務店側につくのだと思っていたし、(実際建築会社と揉めた友人もいた)ぼったくられるとも思っていたので、何故か姉に戦う気持ちさえありました。

今となっては、笑えます。

 もちろん実際は真逆で、とことん私達夫婦の希望を聞いてくれました。しかしその希望というのがあまりにもぼんやりしすぎていて、大変だったと思います。あんな家はなんとなく嫌で、あんな家がなんとなくいいという希望だったのです。

 叩き台でと出してくれた設計図に、二人はめちゃいいと気に入って、熟考を重ねた、次なる設計図も、まためちゃいい!と気に入ってしまう私達。当時は「こだわりはどこなん」ってよく聞かれて困らせた気がするのだけど、それは提案される設計図がどれも良かったから迷わせるあなたも悪いんですよ、と今となっては思う。

なかなか建たないので、まだまだ続きます。


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