見出し画像

OI(おい)体験 /松村

ツバメルーフの閉店のあと、

隣のまるぱんやの厨房で珈琲とパンを食べながらおしゃべり。

ぱんやさんの最後のお客さんも一緒におしゃべり。

この時間が至福。

店頭に出し忘れていたユキちゃんの美味しいパンと、インスタントの薄い珈琲と、馬鹿らしい話。なんの発展も発見もない、正真正銘のどうでもいい内容。

もっぱら、最近目が見えにくい、年取った、つまづいた、疲れやすい、肩痛い、などの身体の愚痴。

若い頃は、こんな話して何が面白いの?おばちゃんたちってつまんないな…って思っていたけど、これが実は結構楽しいのでした。

だって、おばちゃんといえば老眼もあるし、あちこちガタもくるのは、すべての人が知るしごく当たり前のこと。

しかし、私がおばちゃんになるのは初めてのこと。(なって久しいですが)

未知の世界。

おおー、ほんまに目が悪くなった

体力なくなった

記憶力がなくなった!

すべてが初体験なんです。 

とっても新鮮で刺激的。

若い頃は思いもしなかった、いろんなことが起こる。

私だけには起こらないと思っていたこと。

ほんまにほんまに、体力なくなるんや!

足上がらなくなるんや!と。

年齢は関係ないという人もいるけど、絶対うそ!関係ないことないことない(あれ?)

そして物事にはタイムリミットが確実にある。

おしゃべりは一周して最後には「うん、私らまだまだ出来そうやな。」となって、「さ、帰ろか。あ、座ってたら腰固まったゎ…。」と伸びをしてから帰路につく。

これが楽しいんやもん。

年を取るって摩訶不思議。

その会話の中で「長生きしたいかしたくないか」って話になった。

私は、そんなに長生きするより「そこそこでいいわ」って思っていた時期もあるけど(たぶんヨボヨボになるのが嫌だったんでしょうね)、今の目標は「とことん長生き」。どうにか99歳までは生きたい。

周りに迷惑かけまくって、「あのばあさんやっと死んだな、わははは!」と言われたい。

それまでみなさま、どうかよろしくお願いします。

仲良くしてね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?