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姪っ子最強⚡/松村

土曜日に「愛ちゃんとこに泊まるって約束した、っていうねんけど…」と、妹に連れられやってきた小2の姪っ子。
え?いつ約束したっけ?…うーん、ま、いいか。

「ここで寝る!」とリビングに布団を敷き、テレビを見ながら寝てしまった。次の日、朝早く全員を起こしまわり、朝ごはんに大きいベーグルサンドを食べた。

その後「動物だ〜いすき!」という言葉を信じ、
夫と娘と姪っ子4人で動物園に行った。
それに、姪っ子は「動物園やから動物のTシャツ着るねん」と張り切っていた。

ついたとたん、屋台の「唐揚げ食べたい」という。
おなかすいた、と動かない。
まだ10時前だけど、夫が作ったお弁当をペロリと食べた。
お弁当広場の横にアイスクリームやさんがあった。

「アイス食べたい」と、私と目を合わせず遠くを見てつぶやく。
「また後で食べようか。」
と言ってしまった。
ここはさらりとスルーするべきだった。

それからアイス屋さんが目に入るたびに、「アイス屋さんあるで」と教えてくれる。ちゃうねん、姪っ子ちゃん、アイスじゃなくて動物を見よう。

カバみる?
別にいい。

キリンは?
見たことあるし。

なんとかおだてながら動物園を散策。
動物より、説明書きのテープのはがれが気になったり、落ちてる葉っぱが気になったり。アリを追いかけたり。
その中でも一番気になるのはアイスのある売店。
そして、とうとうアイスを手に入れた。

「バニラがいい!」とにこにこする姪っ子。
椅子に座ってご機嫌で食べる。
時刻は11:00。
アイスを食べ終わりそうになった頃、
「あと1個だけ動物みたら帰るからな!!」
と上から目線で言い放つ。

あれ。もう帰るのね。

動物園を出てすぐ、射的のお店が並んでいた。
「射的したい!私うまいねん。絶対当たるで。」
と目を輝かす。
結果一発も当たらず。
だけど、射的ができてご機嫌な様子。
帰りの電車は靴を脱いで立て膝して爆睡。
帰ったらまだお昼すぎだった。

そんな中で一番びっくりしたのは、めちゃめちゃ余裕もって見守れる私。
ついたとたん、「動物あきた!」といっても、「ですよねー。」と笑える。
朝から姪っ子のために張り切ってお弁当を作った夫も、
「あれ?動物好きって言うてたやん。」
と突っ込みながら、ニコニコする。
お互い年を取りましたな…。

夕方、脱ぎ散らした服をあらゆる場所に残したまま帰っていきました。
忘れ物は?「ない!」と即答して。

姪っ子に振り回された、清々しい1日。
姪っ子の将来は、し・ら・ん!

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