里山大百科「冬」冬の到来
冬の自己主張は足もとから届く。
ふり積もった落ち葉が風でかすかにこすれる音、一歩一歩踏みしめるときの乾いた小さな音。
そんな静寂のなかに、生きるものたちのざわめきを感じる。
この季節には春に備えた活力が押し詰まっている。
▲朝もや残る畑/埼玉県所沢市(新開孝・撮影)
木枯らしとともにやってくる冬。
もっともそれ以前に冬鳥の姿を目ざとく見つけた人には、冬は少しばかり早く来ていることになる。
初霜を見る朝、ピーンと張りつめた空気に四季の締めくくりを感じるころだ。
▲雑木林と畑/埼玉県所沢市(新開孝・撮影)
▲スズメの群れ/東京都町田市(新開孝・撮影)
冷たい北風が容赦なく吹きつける畑の中の木に、スズメたちが身を寄せ合い、お互いを励ますように鳴き交わしていた。
※「里山大百科」のコーナーは、2000年にTBSブリタニカより出版された「里山大百科 いちばん身近な自然の四季」(平野伸明、新開孝、大久保茂徳・著)をWeb用に再編集したものです
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