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里山大百科「夏」野蚕の仲間

絹糸といえばカイコの紡ぐ繭を思い浮かべる。

カイコは長い歴史のなかで人間によって飼い慣らされ、すぐれた生糸を産み出すが、もともとは野生のガが改良されたものといわれる。

カイコを家蚕(かさん)と呼ぶのに対して、野蚕(やさん)と呼ばれる野生グループはそれぞれが個性豊かな繭を紡ぎ、その繭糸には捨てがたい魅力をもつものが多い。

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▲ヤママユの幼虫はクヌギ、コナラなどの葉を食べて成長し、数枚の葉をつづって長さ48mmほどの緑色の繭を紡ぐ。/埼玉県所沢市(撮影・新開孝)

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