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里山大百科「夏」植物らしからぬ植物

植物は必要な栄養をみずから光合成をすることで得ているのが一般的である。

しかし、植物なのに葉を持たず光合成をおこなわない、つまり生産者であることを止めてしまった変わり者もいる。

このような植物は、菌類との共生で地中の有機物を分解して栄養を得る腐生生活か、他の植物から栄養を直接奪う寄生生活のいずれかの方法をとっている。

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▲ナンバンギセル

ナンバンギセルの花を正面から見る。開花後、非常にたくさんの細かな粒子状の種子を実らせ、冬の間に付近に散らす。

▲(写真右下)ナンバンギセルはススキを主とする単子葉植物に寄生する。横から見たその姿がパイプを思わせるので、南蛮渡来の煙管に見立ててつけられた名である。

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