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里山大百科「春」カタクリ

カタクリは春の先ぶれを告げ、雑木林を彩る。

その花の寿命はわずか10日ほど。

林の木々の芽吹きが始まらない冬のような景色のなかで、陽光をたっぷり浴びて花開く。

スプリング・エフェメラル(春のはかなきもの)と呼ばれるカタクリだが、花を咲かせるまでには、発芽してから8年という歳月が必要とされる。

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▲ギフチョウとカタクリ(新潟県関川村/新開孝・撮影)

チョウのスプリング・エフェメラル、ギフチョウがカタクリを訪れた。他家受粉の虫媒花であるカタクリにとって、昆虫の訪花は欠かせない。
(虫媒花・・・花粉が昆虫によってめしべに運ばれ受精する花。こうした花はきれいで目立つ花びらをもつものが多く、蜜腺が発達していたりする)


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