中川雄三さんへのお悔み

ご遺族への精神的負担を考慮しお知らせが遅れましたが、「ネイチャーフィールドnote」に記事をご提供いただいていた自然写真家の中川雄三さんは2021年6月4日にご逝去されました。
ここに謹んで哀悼の意を表し、お知らせいたします。

中川さんは、「ネイチャーフィールドnote」を立ち上げる際、力強く賛同してくださいました。また、ネイチャーフィールドnoteを運営している「つばめプロ」の映像制作にも、深く携わってくださいました。

万物を愛し、身近な自然に目を向けて日々フィールドワークに励み、人が与える自然への影響の警鐘を鳴らし続けていた中川さん。一般の人にも広く自然の大切さを知ってもらえる可能性を感じて「ネイチャーフィールドnote」へ積極的に記事をご提供いただきました。
アート面でも、ロゴの「o」の部分を目にしたらどうだろうか?というアイデアをくださり、「ネイチャーフィールドnote」のロゴは生まれました。

「o」の部分を目に見立てているのは中川さんのアイデア。「自然を見つめる」意味合いが生まれました。

生前のご厚誼に深く感謝するとともに、謹んで故人のご冥福をお祈り申しあげます。

「多くの方に自然のことを知ってほしい」という故人の願いを尊重し、生前より掲載許可を頂いている記事は今後も掲載していく予定です。

山梨のご自宅にて・脇にあるのは中川さん作の木彫りのムササビの親子(2020年5月末撮影)

また、中川さんは写真や動画だけでなく、絵画、木彫り、貼り絵など芸術面でも動物たちのいきいきとした姿の一瞬を切り取って表現していました。いつか「ネイチャーフィールドnote」で紹介したいと思い撮影させていただいた作品がいくつかあるので、機会があればそちらもご紹介いたします。

中川雄三(なかがわ・ゆうぞう)
1956年山口県美祢市生まれ。自然写真家。1980年に日本大学農獣医学部水産学科卒業後、山梨県富士吉田市に移り住み、富士山周辺の身近なあらゆる自然をテーマに写真を撮り続ける。1987年に動物雑誌「アニマ」にてヒメネズミの組写真でアニマ賞を受賞。
人と野生動物との架け橋となるべく、観察会や講演会などで啓蒙活動を続け、自然保護運動にも力を注いでいる。

主な著書は「富士山麓の仲間たち」(ぎょうせい)、カワセミの四季(平凡社)、まちのコウモリ(ポプラ社)、たくさんのふしぎ「水辺の番人 カワウ」(福音館書店)、他。映像ではNHK「ダーウィンが来た!~高速道路に5000羽!?サギ大集結」、NHK「ワイルドライフ~東南アジア タイ 初密着! 巨大ヤモリ ヘビと闘う」など。

NPO法人「富士山クラブ」前理事、「富士山エコネット」理事や、環境省・自然公園指導員、山梨県・環境アドバイザー(現エコティーチャー)、日本野鳥の会・富士山麓支部副支部長、コウモリの会・評議員なども務める。
中川雄三の個人Webサイトはこちら

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