見出し画像

「子どものため、自分らしく生きるため」産後5カ月で早期復職をのぞむ理由|一人目ママOさん

産休・育休からいつ職場に復帰しよう?
仕事に戻るタイミングはワーキングママの悩みの種かと思います。

今回は産後5カ月で職場復帰を希望しているOさんにお話を伺いました。

Oさんが早期復職を希望した理由とは?
子どもが生まれてからもその希望は変わらなかったのでしょうか?

彼女の決断とその背景を深堀していきます!

プロフィール 
Oさん
20代女性。地方公務員として働き社会人4年目の秋に女の子を出産。テコンドー・少林寺拳法を学生時代から社会人まで続け、出産前には水泳・ウォーキングをしていたため抜群の体力があり、出産は安産だったとのこと。

周りからのサポートを活用して、子どもと自分のために早期復職を決めた

――妊娠が分かったときの職場の方の反応が気になります。

妊娠が分かったとき、部署の方は快く受け入れ応援してくださいました。

地方公務員の事務職をしているのですが、ちょうど妊娠が分かる前に部署の異動があり、県職員が5,400人いる職場の中でたった3人しかいない担当に配属になりました。

貴重で特殊な担当だったため、新しい仕事を楽しみにしていたところ……異動して1,2週間のタイミングで妊娠が分かったんです。部署を異動してすぐに妊娠というのが申し訳なくて。

でも上司は「全然気にしなくていいよ。妊娠することも想定内だったよ」と言ってくださいました。また、もし出産5カ月後の4月で職場に戻ってこられるなら部署に私の帰る場所を残しておいていただけることになりました。


――新しい担当で自分のやりたい仕事をするためにも早期復職が必要だったのですね。早期復職のために、産休・育休中はどのように過ごされていたのでしょう?

出産前から「早期復職する」と決めていたので出産3か月前には保育園探しに取り掛かっていました。

Webサイトでも園のパンフレットなどの情報が載っているのですがいまいちよく分からなくて……市役所に相談したところ「園で直接話を聞いた方が早い」とのこと。

そこで園に足を運び、先生から話を聞いて園庭から中を見学させてもらいました。保育園探しを早めに始めたから、必要な情報が集められたと思っています。

Oさんの産休・育休中のスケジュール
出産3か月前:出産後の手続きや保育園の情報を集め始める。
出産2カ月前:産休に入る。
11月:出産。里帰りして実家で過ごす。
産後1か月後:実家から戻り自宅での子育てスタート。
産後5か月後:慣らし保育スタート。最終週に職場復帰。


――あらためてお伺いします。「早期復職する」と決めた理由は何ですか?

理由は二つあります。一つ目は、仕事をする環境が整っていたからです。

制度で3年間まで育休をとれるため、職場には3年の育休をとっている人が多かったんです。しかし直属の上司はちょうど私と同じように5カ月で育休から職場復帰されていたのが励みになりましたし、上司からアドバイスもいただけました。夫と実家も支えてくれて。
育児環境が整っているならフル活用して仕事をしたい!と思いました。


二つ目は、自分や子どもにとって、精神的にも早期復職をした方が良いと思ったからです。

自分はもともとアクティブな人間で、家にずっと居たことがありませんでした。産休に入り家で赤ちゃんと2人で居ると、社会から取り残されたような気持ちになりました。そのため、ママとしてもひとりの人間としても外に出た方が自分には合っていると思い、職場に早く復帰することに。

それと、先輩ママから「仕事の日に子どもと会えない分、休みの日はめちゃくちゃ愛情を注げるよ」とアドバイスをもらったことも早期復帰にプラスに働きました。仕事があることで育児にもメリハリがつく。私の場合、毎日家で子どもに付きっ切りだとそうはいかないと思いました。

画像1

▲Oさん撮影

産後、周囲のネガティブな声を聞いても早期復職の意志は変わらなかった

――早期復帰することへの周囲の反応はいかがでしたか?

正直なところ、周囲からは「まだ5か月なのに保育園に預けるなんてかわいそう」とか、「もっと自分で面倒を見ればいいのに」という声もありました。たしかに、まだ首も座っていない、ハイハイもしていない時期に知らない人に預けるのが自分でも最初は不安でした。

でも、家族や近しい友人に早期復職にネガティブなことを言う人はいなかったんです。むしろ最初から応援してくれました。ネガティブな意見は気にならなくなり、「人は人!」と思えるようになりました。

また、保育園の情報をしっかり集めて予習し、希望の保育園にも通ったので、保育園に預けることの不安もなくなっていきました。

――周囲のネガティブな声が気にならないほど、周りの方々があたたかく応援してくれていたことが分かります。よく、出産した前と後ではお母さんの仕事と家庭の優先順位が変わると聞きますが、出産後に「早く職場復帰したい」という気持ちは変わりましたか?

私はむしろ、産後の方が早く職場復帰しなきゃ!という思いが強くなりました。コロナ禍だったことも関係しています。

産休・育休で家にいる間、コロナ関連のニュースをよく見ていました。職を失くしたり、給料が減ったりして、金銭的にも精神的にも困っている人達の姿。その姿が自分にも投影されました。

お金がなければ子どもに普通の生活を送らせてあげられないかもしれません。お金がなくなったらきっと気持ちにも余裕がなくなってしまいます。だから、給料の何割か少ない育児休業給付金をもらっているより、仕事をして稼ぎたいと思いました。

だから私は、今自分に与えられた仕事を全うしようと思いました。子どものためにも仕事を頑張りたいという思いが産後に大きくなったんです。


――産後に早期復職をするという気持ちはより一層強くなったのですね。
もうすぐ職場復帰ですが、どのようなワーキングママになりたいですか?

生き生きと働くママになりたいです。自分は働いていた方がはつらつとしていると思います。自分が一番元気でいる姿を子どもにも見てもらいたいな。

これから復帰して、大変なこともあると思います。でも、先輩ママからアドバイスされた「やってできないことはない」という言葉を胸に頑張っていこうと思います。

あとがき

Oさんの早期復職をした理由。それは、子どものため・自分のために、与えられた環境をフルに活用すると決めたから!でした。

「子どもがいるから」とあきらめずに、自分の人生を生きること。
自分一人で育児を抱え込まず、どんどん周りにも頼ること。
それが子どもにとっても良い影響を与えるのではないかと私も思います。

これから産休・育休に入る方、職場復帰をいつにしようと悩まれている方の参考になりましたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?