見出し画像

この世の「バルス」はどこにある?

このnoteは、『基本読書』の冬木さんが、noteに書いた私(椿りつ)のコメントを消してしまい。挙げ句の果てにはコメントができないようにブロックまでしてしまい、ショックのあまり試行錯誤しながら書き続けている、noteです。

という内容でnoteを書き始めてから、一月になります。

久しぶりの全学年保護者、グランド見学OK!のリアル子どもイベントに、次男三男の活躍を見に行ったら、あちこちで人にお会いし、意外な方たちにもこのnoteが読まれていることを知ってしまいました。

そうなのか〜!と少しびっくり。ここ1ヶ月を振り返り、炭鉱のカナリアよろしく事情を広くお伝えしたい、とピリピリしている私からの主旨がきちんと伝わっているのなら、わざわざ読んでいただいている人たちの時間がもったいないなぁ💦、と思うようになりました。

そこで、

「良い言葉に力を与えるためには、悪い言葉も知らなくてはならない。
 でも、決して使うな。」でお馴染みの「バルス」探求をしていきたく、
冬木糸一さんの『SF超入門』の中から、写真の本を紹介したいと思います。

『死都日本』、石黒耀著。
火山の噴火のお話です。
先日、ニュースで警戒区域策定のお話しも、ありましたよね。


私の家では、子どもたちに「しちだ研究所」の「火山帯の歌」を一時期聞かせていたことがあるのですが、そこでも7つの火山帯の名前が歌われていました。

その歌詞の内容が、以下です。

日本には、熱い火山が2つ。火山帯7つに属しています。
千島火山帯、那須火山帯〜🎵、とつづき、
鳥海火山帯・富士火山帯・乗鞍火山帯・白山火山帯・霧島火山帯〜で火山帯部分は終わっていたと思います。(すでにうろ覚えですが!)

冬木さんのイベントでも、この本は、本業お医者さまの著者が、どこかの講演会で噴火についての話題があったときに、「でも火山はそれほど怖くないよね」と奥さんに言われたことを発端にして書かれた小説、というように紹介されていました。

そんな事情で書かれた小説なら、ママ友さんにお勧めするのにも良いかな?などと思いながら、ページを開いていき、少し躊躇します。

さすが、バルス=終末(冬木糸一)さんです。
良いことをするためには、悪いことも、知らなくてはいけない。
でも、絶対に使うな。

シータのおばあちゃんの、言うとおり。

この本、巻頭にしっかりした霧島火山帯周辺の地図が2つも折り込みで付けられており、めちゃくちゃ本格的です。お話自体は、火山オタクの教授の講義から始まり、徐々に火山の恐怖が語られ、そこに政府の内部防災組織も秘密裏に立ち上げられ…。と、想定では実際に起きてもおかしくない、しかし起きたら日本人の人生どころか、人類全体の命運までかかってきてしまうお話に発展していきます。

お話は進行するとともに複雑になり、政府の防災組織の名前が大量に発生し、ページには漢字の羅列が連なり、一時はページ自体の黒みが非常に強くなります。

「我を助けよ、光よよみがえれ」
 (椿もまだ、この本を全部を読んではおりません。)

映画『シン・ゴジラ』をご覧になった方は、あのイメージで、政府の人たちが刻々と過ぎる時間に、問題に取り組んでいく様子も描かれています。

東北の大震災の時は、「津波てんでんこ」といったり、小学校校舎の裏山の崖と上の階をつなぐ回廊をつくって、子どもたちを無事に避難させることができた校長先生も、いらしたですよね。予算を通すのが大変だったけれど、その学校独自で、判断されたとか。

いまいまの有事でなければ、特に今時の経済事情では、やはり予防対策は難しいものです。各校の判断にも、任せられるのかもしれません。

霧島火山帯のお話は、霧島火山帯どころか地球にも関係していく話となる。荒唐無稽のようですが、それが実際に起きるとしたらどうなのか。
知ること。そして、判断基準の一項目として人生の中に置いておくこと。

人は誰でも、この世の「バルス」を唱える身に、いつなるかもしれない身なのではと思います。もし、そんな場面に自分が当たってしまったとすれば、では、どんな時に「バルス」発動すれば、一番被害が少ないか。


もちろん、災害が起こる前に、決まっています。
本当に死んでしまう前に、一度、死のシミュレーションをすることは、
生きるためにこそ、必要なことかと思います。


ぜひ、一読あれ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?