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些細なきっかけを英語学習につなげる③|画家メアリー・ウェザーフォード Mary Weatherford の動画

ヘッダー画像:MARY LYNN BUCHANAN

前回、ヘレン・フランケンサーラーのインタビュー動画を見た話の続きです。GAGOSIAN ガゴシアンという世界に店舗を構えるメガギャラリーのYouTubeチャンネルでした。

GAGOSIANのチャンネル動画を見るうちに、ある作家の作品とインタビューにとても強く興味を惹かれました。
メアリー・ウェザーフォード Mary Weatherford という、アメリカのロサンゼルスを拠点とする抽象画家です。

動画では昨年2020年の10月にロンドンのガゴシアンギャラリーで開催された、最新作の個展 "Train Yard" を紹介しています。
黒い絵具で描かれた画面は、黒の中にも濃淡や赤み、青みがかった黒など微細な変化があります。
その中を一本の白いネオン管が斜めに走り、そこだけ白く光り輝いています。

これまでもネオン管や蛍光灯を使った作品は、他の作家による作品で見たことがありますが、絵の一部に組み込んだ作品、というのは初めて見ました。

アメリカ西海岸、ベーカーズフィールドの夜の街中で光る看板のネオン管に触発され、2012年頃からネオン管を作品に取り入れ始めたとのこと。
ネオン管とコードは絵の一部として考えキャンバスに埋め込まれています。

作品を最初見たときの印象は、瞑想的でしかもすごくカッコいい作品!
そして、この女性アーティストの化粧っ気のない自然な装いや、自信に満ちた雰囲気、言葉を選びながら話す様子がとても知的で素敵だな、と急激に心惹かれました。

作品のテーマは、鉄道や夜の光景。大陸横断する列車のように人々がある地点から別の地点へ移動する。また優れた小説を読んだときのように、絵の前で鑑賞者の意識が、とある場所から違う場所に移動する。
トルストイの「アンナ・カレーニナ」のように、線路に頭を乗せ鉄道自殺を試みるアンナの意識から、その瞬間にアンナの死を外側から見る視点に読者を誘うトルストイの文章にも言及しています。
(注:私自身が英語をちゃんと理解できてないので、eJoy English拡張機能を使って動画見てます。解釈が間違ってる可能性大です)

世界的な名著と誉れ高い「アンナ・カレーニナ」、私は読んだことがなかったのですが、彼女の語り口に影響されて、AmazonのKindleで早速読み始めました。
長編なので読み切れるかわかりませんが、これも良いきっかけなので。
光文社古典新訳文庫の翻訳はとても読みやすいです。

「アンナ・カレーニナ」について検索すると、noteでもこのような記事を見つけました。様々な感想文を読んだところ、この小説は状況・心理描写に優れているようです。

話が脱線しましたが、Mary Weatherfordの過去の作品は、とてもカラフルです。こちらもまた衝撃的に美しい。本当に素晴らしい作品で、すっかり彼女のファンになりました。
下記のブログや動画でも、ニューヨーク在住のMary Lynn Buchananという女性が興奮気味に紹介しております。
彼女はYouTubeやブログで様々な展覧会のレポートをアップしており、こちらも最近のお気に入りです。

​Googleで検索しても、彼女に関する日本語の情報がほとんどないので、英語の動画や英語のサイトでしか情報を得ることができません。日本で個展を開催する可能性があるのかわかりませんが、それならいつか海外の個展へ行きたい。いや絶対見に行こうと心に決めました。

私自身が最近のアートシーンに疎かったということもありますが、英語で情報を得ると世界が広がる、というのを実感しました。

数日前に、Mary Weatherfordの作品集も購入しました。今月末にはアメリカから届くと思うので、今から楽しみです。


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