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壺の上に壺の絵を描いたピカソの遊び心@ヨックモックミュージアム

東京・青山のヨックモックミュージアムで開かれている『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展、会期は9/24まで。

ピカソ独特の作風の絵を陶芸という立体作品の中で表現しているわけですが、器の形を生かした描写、とても気が効いているのです。立体を解体して再構成することで前代未聞の独自の画風としたキュビスムの作家が、その絵を立体に施す、つまり立体に戻すこと自体にも、なんとも言えない面白みがあります。

ヨックモックミュージアム『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展 会場風景
ヨックモックミュージアム『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展 会場風景

壺の上に壺の絵を描くとか、くびれのある花瓶に裸婦の絵を描くとか、なんだかとってもほのぼのしている。陶芸作品だからこその遊び心の発現があるように思います。

ピカソが後半生に多く制作した陶芸作品、これまで評価される機会がそれほど多くはなかったと思うのですが、こうしたコレクションの展示によって改めて顕彰する機会が得られたのは、なかなか頼もしいことだと思います。

監修は、日本女子大学の河本真理教授です。

ヨックモックミュージアム『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展 会場風景
ヨックモックミュージアム『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展 会場風景

ピカソの作品にはもちろんばりばりの著作権が存在しているわけですが、本展の展示作についてはSNSに限り投稿可とのことで、写真を掲載しております(本記事も、収益を求めないSNSと位置づけております)。

【展覧会情報】
展覧会名:『ピカソのセラミック-モダンに触れる』展

会場:ヨックモックミュージアム
会期:2022年10月25日(火)〜2023年9月24日(日)
公式ウェブサイト:https://yokumokumuseum.com/1776/

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