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生身の人間と立方体が人間性を共有?!ライゾマのロボティクスが描く未来は明るい☼

立方体が踊っていたんです! ライゾマティクスというテクノロジカルなアートユニットの個展を見に東京都現代美術館を訪れたつあおとまいこは、そのすさまじい動きに目が釘付けになりました。


つあお ライゾマティクス、なかなか衝撃的でしたね。

まいこ ホントに! デジタルアートというイメージはありましたが、もっと複雑でダイナミックでした。

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

つあお そうそう、最初は派手な映像作品だなと思ってたんですけど、そんな生易しいものではなかった!

まいこ まずその場を離れられなくなったのが、大画面の中で人間のダンサーたちと立方体が一緒に踊っている映像作品でした。

つあお 確かに、映像に登場した立方体はまさに「踊っている」イメージだった!

まいこ 立方体がまるで生きてるように動いていて、とても不思議でした。

つあお コンピューターを使った作品の場合、光のダンスはときどき見かけますが、その中で、立方体がまるで生き物のような巧みな動きをしていたので、とても新鮮でした。

まいこ 次の大きな部屋に足を踏み入れて、さらにびっくり! 映像で見たばかりの立方体が本当にそこにあって、目の前で動いてましたもんね。

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

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《Rhizomatiks ✗ ELEVENPLAY"multiplex"》2021年 部分

つあお あの立方体は、なんであんなに自由に動き回れるだろう? いかにコンピューターといえども、あの立方体をあの精度で動かしてまるで踊っているように見せるのは、実はかなり大変なことなんじゃないかなあ。

まいこ すごいロボティクス! けっこう動きは速かったですね!

つあお 人間のダンスと同じくらい機敏な動きでした。

まいこ でも、大変だなっていう感じじゃなくて、むしろ軽やかで楽しそうだった! 立方体なのに(笑) 人間以上に滑らかな動きに目が釘付けになりましたよ!

つあお あの部屋に人間のダンサーがいても面白いだろうと思ったのだけど、もう一度考え直してみると、立方体だけで踊ってるほうが斬新だったな、やっぱり。

まいこ この部屋に入る前の、先ほど見た作品の中では、リアルなダンサーの動きがデータ化されてバーチャル映像になり、こちらのインスタレーションでは、その映像に出てきた立方体が現実のものとなってダンサーの動きが乗り移った感じ! 虚構と現実がまぜまぜになってる。2つの部屋を行き来するとより面白そうですね。

つあお それでね、ちょっと思い出したのが、この間まいこさんと一緒にSOMPO美術館(東京・新宿)のFACE展2021で見た田中良太さんの作品なんです。

まいこ 意外な展開!

田中良太さんの《素粒子》を掲載したつあおの記事

つあお その作品は《素粒子》というタイトルだったんだけど、真ん中に立方体がでんと座ってて、とても意味深でした。

まいこ そうでしたね。しかも、立方体の周りに生身の人間のようにも見える彫刻が群れていました!

つあお そうそう、そういう意味でも立方体の周りにダンサーがいる状況と通じているんですよね。やはり立方体は立体の最も基本的な形であることに意味があるように思うんです。

まいこ どういうことですか?

つあお ライゾマティクスの立方体も、この世の中の根源的な形だからこそ、その周りにとてつもなく自由な宇宙が広がっている…みたいな。

まいこ 何十億年もかけて進化してきた生身の人間が、シンプルの極致ともいえる立方体とたわむれたり向き合ったり! ロマンがありますね!

つあお そうなんです。ライゾマティクスの作品はすごくハイテクノロジーなのに、哲学の世界で遊べる感じです。

まいこ 私がもう一つアーティスティックだなと思ったのは、目まぐるしく変化する背景や立方体に投影される光の色や形の美しさでした。

つあお すごかったですね!

まいこ ライゾマティクスが単なるアーティストではなく、エンジニアや研究者の側面を持つユニットであるからこそできた新しい造形美かなと思いました。

つあお 表現が無限に広がりそうな感じですね。たわくしとしては、ぜひあの光の中で、立方体と一緒にまいこさんにゆるふわダンスをして欲しいな。

まいこ あのキレキレのダンスの中で?! ゆるふわすぎて、浮いちゃいそう(^_^;)

※掲載した写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影したものです。

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【今日のラクガキ】(Gyoemon=つあおの雅号=が見た美術作品に想を得て描いたとんでもないラクガキを掲示してしまうコーナー)

眠れる宇宙のまいこ

Gyoemon作《眠れる宇宙のまいこ》
宇宙で立方体と一緒に踊ろうとしたまいこさんは、あまりにもゆるふわっとしすぎて、眠ってしまいましたとさ。

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「ライゾマティクス_マルティプレックス」
2021年3月20日〜6月20日、東京都現代美術館
(緊急事態宣言中は日時指定チケットのみ販売)

[公式ウェブサイトより引用]
2021年に設立15周年を迎えるrhizomatiks(ライゾマティクス)の個展を開催いたします。
ライゾマティクス(以下、ライゾマと表記)は、設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求しています。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、ELEVENPLAY、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきました。斬新なインパクトを持つその時間/空間的表現は、国際的に高い評価を得ています。本展は、ライゾマの美術館における初の大規模個展となります。オンライン上にもハイブリッドに展開する新作やアーカイブを通して、絶え間なく変化する世界と同期する彼らの卓越した試みを複合的(=multiplex)に呈示します。

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【ライゾマティクスについて】


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