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形が、文字が、語りかけてくる♪『佐藤可士和展』ではデザインと友達になれる😀

ユニクロ、日清、楽天、セブン-イレブン…。ホント日頃からお世話になってます。これらの企業の数々のロゴデザインをはじめデザイン戦略なども手掛けるクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんの展覧会「佐藤可士和展」が、国立新美術館で開催されています。改めてデザインのパワーに圧倒されました。

つあお 佐藤可士和さんといえばユニクロですね!

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「佐藤可士和展」(国立新美術館)展示風景

まいこ そうですね。あまりにも馴染みすぎて、ロゴがデザインという作品であることを忘れていたくらいです。

つあお たわくしなんか、ヒートテックのシャツを求めてフランスのストラスブールでユニクロを見つけてすごく助かったことがあります。その時にもこのロゴを目印に探しました。

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フランス・ストラスブールのユニクロ。Photo by つあお(2018年2月撮影)

まいこ ストラスブールでユニクロ!! 日本が誇るグローバル企業ですものね。でもそういったアウェイな場所でもこのロゴはとても役に立つのですね。

つあお そのとき、冬だったんですがホントに寒かったんですよ。真っ昼間で0℃くらい。それが、このロゴを見つけた途端にすごい安堵感。

まいこ 地獄で仏に会ったような?! 救世主の目印ですね!

つあお でもやっぱり、このロゴのデザインはスマートだな。

まいこ 正方形の中にカタカナバージョンとアルファベットバージョンがあって、2つセットでも絵になる。

つあお この正方形っていうのがまた形として結構大事なんじゃないかなと思うんです。横長のレイアウトとは違って、正方形って、特有の幾何学美があります。

まいこ 確かに。正方形だと、ブロックみたいに組み合わせが自由なので色々な形の場所にデザイン的に配置できますよね。

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「佐藤可士和展」(国立新美術館)展示風景。街中にフィットする正方形のユニクロたち

つあお なんとなく、積み木になりそう!

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「佐藤可士和展」展示風景。佐藤可士和さんはつあおが勤めている多摩美大出身なので、この日、つあおは多摩美Tシャツを着てロゴの間に立ってみた。

まいこ 可士和さんはお父様が建築家で、小さい頃から絵やデザインがお好きだったみたいなので、本能的にそういう形のイメージが頭の中にあるのかもしれませんね。

つあお 環境と才能。すばらしい。かなり自由に造形している感じのデザインもあるけど、構築的でもあるのかもしれません。

まいこ 一部デザインの過程も展示にありましたが、設計図を見るとロゴのデザインの下絵が相当緻密だったことがわかりました。

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「佐藤可士和展」展示風景。ロゴの設計図の展示より

つあお やっぱりデザインを手掛ける人ってちゃんとしてるんだなぁ。たわくしが描いたゆるふわのGyoemonイラストとはわけが違います😁

まいこ Gyoemonイラストも良い味だしてますよ~♪ それにしても、日本人だけでなくユニバーサルに皆が一目でこの会社のロゴってわかるわけだから、人間の認知に関するリサーチもするのでしょうかね! 相当緻密な設計をして、普遍性を追求している気がします。

つあお さっき「環境と才能」って言っちゃったけど、相当な努力もしてますね。構築しているという意味では、国立新美術館のロゴもなかなか面白いと思います。可士和さんはこのロゴを作ったから、ここで展覧会やってるんですね、きっと。

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「佐藤可士和展」に展示された国立新美術館のロゴマーク

まいこ 見慣れた漢字がこんな風になるのは驚きです! 直線だけでできてる。

つあお 丸太を並べて作ったような感じ。でも赤がすごく訴えかけてきます。

まいこ 本当ですね。これもやっぱり積み木的! そして私は今日赤いワンピースだったので、このロゴの一部になってみました。ジャン!

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つあお すごいはまってるなぁ! ひょっとしたら明日から国立新美術館のロゴは、画数が少し増えるかも〜。

まいこ わー。そうなったら楽しいな。ここ、人が、拡大されたロゴと絡むことで新しいデザインが生まれるようなフレンドリー空間。写真撮影OKなのもうれしい!

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「佐藤可士和展」展示風景。拡大ロゴたちに囲まれて、私たちは小人になったみたい。

つあお 考えてみたらユニクロのロゴと同じ赤なんだけど、構成の仕方や発想が全く逆のようにも見えます。

まいこ 確かにそうですね! ユニクロは白抜き、美術館のロゴは文字を線で書いてる。まったく逆ですね。

つあお ユニクロのロゴと国立新美術館のロゴに共通してるのは、とても洗練されたデザインということだと思います。ところが、たわくし、実はすごく気になった作品があるんです。ホンダのステップワゴンのポスターです。ここに出てくるステゴサウルスみたいな恐竜の絵が超かわいいんですよ!

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「佐藤可士和展」展示風景。ホンダステップワゴンが恐竜の世界にいる

まいこ うわぁ、かわいい! クレヨンで描いたみたいな風合いも癒される〜。こんな絵も描いてたなんて、結構意外です。

つあお 可士和さんてすごく引き出しが多い人なんだなぁと思います。そして恐竜は、絶対子どもの時に大好きだったに違いありません。

まいこ さすが男子!

つあお 恐竜を見るのって何で楽しいんだろう? でもこのステゴサウルスは、『星の王子さま』に出てくるうわばみにもちょっと似てますよ。

まいこ 似てる似てる! 帽子みたいな形に赤いトサカみたいなのが突き刺さってますね。

つあお いったいこのステップワゴンは、ステゴサウルスの前でどうなってしまうんだろう?

まいこ 『はじめ人間ギャートルズ』の世界みたいで面白いし、自分でどんどん物語を作れますね! 車の後ろからはちっちゃい恐竜が走って追いかけてきてたり、その後ろでは火山が噴火してたりしてますね。

つあお 恐竜に追いかけられたら楽しいだろうなぁ。

まいこ 逃げ切れるかハラハラですよ。映画『ジュラシック・パーク』とか思い出すとドキドキします。

つあお でもこの恐竜はゆるふわだからきっと大丈夫。

まいこ 今、同類の空気を感じました😁 きっと大丈夫ですね。二本足で走ってて面白い。

つあお 多分恐竜たちも、ステップワゴンを自分たちの仲間だと思っていたんだと思います。

まいこ そうですね! 「なんか新顔が来たなぁ」とかいって、いろんな恐竜たちが集まってきてる雰囲気。ほのぼのしてきました。

つあお あ〜楽しかった。

まいこ 今日から街じゅうがロゴとデザインのミュージアムに見えそう!

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「佐藤可士和展」展示風景より、ロゴの部屋(上)と食品パッケージの壁(下)

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【今日のラクガキ】

ジュラ紀のステップワゴン

Gyoemon作《ジュラ紀のステップワゴンらしき何物か》
はたしてジュラ紀に本当にステップワゴンが存在したかどうかについては、今後の研究が待たれる。Gyoemonはつあおの雅号。
※お断り:本作品は「佐藤可士和展」には出品されておりませんが、ご了承ください。

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[公式ウェブサイトより引用]
国立新美術館は、「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針とし、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきました。この理念に基づく企画として、日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の過去最大規模となる個展を開催いたします。
1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、 2000年の独立以来、企業から、幼稚園、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、地域産業まで、多種多様な分野で革新的なVI・CI計画やブランド戦略を手がけ、内外から注目を集めてきました。
本展では、佐藤自身がキュレーションする会場構成のなかで、約30年にわたる活動の軌跡を多角的に紹介します。



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