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生活世界を再度構築する

合同会社つなはぐ相模湖、代表のHYです。

これからの、事業を含めた全体の活動の中で達成したいことを述べてまいります。


何をしたいのか

「食とエネルギーの共同体自治」により、地域社会の力をつけていくこと、です。

昨日の記事で「食とエネルギーの共同体自治」に関して、社会学者の宮台真司さんの影響を大きく受けていることに触れました。どの考え、どの書籍、という限定的な部分ではなく、思想全体に魅かれています。もちろん書籍も読んではおります。

宮台さん個人を熱狂的に崇拝しているというわけではなく、持たれている価値観へのシンパシーを感じているということです。

ただし、宮台さんの考え方を他者に伝えるとなると難しい。普通の生活をしていても、他人に意図を伝えるのは難しいのだから、宮台さんの考えを伝えるのはその100倍くらいは難しい。けれど、難解で理解不能なのかと言えば、そうでもないのではないか。実態に即して考えれば、すっと腑に落ちるのだと思う。

背景、視野、視座、視点というものの置き方に、ある種の方向性を持つ方ではないと、言葉だけが上滑りするように受け取られてしまう。

『経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来』宮台 真司 (著) 野田 智義 (著)

noteをさまよっていたら、YU-MIさんのよくまとめられた記事があった。

YU-MIさんは東京都檜原村で地域おこし協力隊だった方であり、私と似たような問題意識を持っている。けれども、私よりも10歳くらい若い方だ。

(余談だが、私はなるべく年齢にはとらわれずに自分自身も、他者関係もつくりたいと思っている。武家社会的な儒教思想の価値観が残る日本では、年功や年長者だから敬うべきだ、というどうでもいい慣習が、なくなりつつはあるけれど、まだまだ根強い。

ただし、年長者は積み重ねた経験や、ぶつかった悩みの厚さは、たいていの場合、若者よりも大きいものだ。未熟なまま年を取る人、未熟さを自覚していい感じの年輪を刻めていく人、そこは個別に異なるので、年齢ではなく、その人のたたずまいや、言動をしっかり見て、仲間にしたい人かどうかを自分で決めたいと思っている。)

これが、YU-MIさんの記事(引用させていただきます)なので、現代社会の矛盾を感じずにはいられない方には、ぜひ読んでほしい。

そして余裕があれば宮台真司さんの書籍も読んでほしい。

説教くさいこと、まともなことを言っても届かない絶望から開始する

そうは言っても、熱く語っても、こうしてwebで紹介をしても、まずは皆さん自分が生きることで精いっぱい、目先にやらなければいけないことが山積みであり、生活をするためにキャッシュを稼ぐことが必要なので、まともっぽいことを考えるエネルギーが残っていない。

でも…
それでも…一人にでも伝われば、さらにそこから広がるかもしれない…

広がらないかもしれないけれど、広げようとした事実は宇宙全体のどこかに記録される…

少しの広がりが、あるポイントを超えて爆発的な拡散をもたらすかもしれない。

芽が出たところは、踏みつぶされて終わるかもしれないけれど、その芽から何かが発生するかもしれない。

余裕を持ち、地域社会のつながりを感じられるようになるには…余裕とは…

余裕は金持ちである、ということとは少し違います。

現在のシステムでは貨幣は命の次に重要です。ただし、貨幣を得るために命を削ったり、命を投げ出したり、反社会的行為をしたりするのはもってのほかであります。

この余裕とは何があっても大丈夫、という余裕が精神の中で持てるような余裕のことです。それは、お金を払って便利快適に過ごせる環境のみにある状態では、達成されないでしょう。

そもそも、人も生物なので、本来はその他の動植物とともに循環の中に入っているものだと言えます。ところが、人間の脳は言語を発明し、加工能力と大規模定住による食料生産と保管の方法を編み出し、他の生命とセパレートした環境を構築するようになりました。

現代日本では「都市」がその環境です。
東京23区の東部はほぼ、人工の世界。人工の世界を否定はしません。豊かな文化の多様性はそこから生まれ、刺激的なものに触れられる楽しい場所も、得てして人工的なplaceが多いと思います。

都市にいると疲れる、不安になる、というのはきっと余裕がなくなったときに本能的に感じ始めることなのでしょう。

その対となる「余裕」を、
何があっても大丈夫、と言えるような地域を、
世代を問わず楽しく過ごせる人がたくさんいるような地域を、
知恵と工夫のもと、
築く必要があるように思うのです。

まだまだ考えたいことがありますが、今日はここまでとします。

創業したばかりで、売上も1円もありませんが、
販売するための準備を進めているところです。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。

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