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【犯罪心理学が教える子どもを救う言葉 呪う言葉】

【作品名】犯罪心理学が教える子どもを救う言葉 呪う言葉
【著者】出口保行
【出版社】SB新書
【キーワード】
・「よかれと思って」「こどものために」という言葉が出た時、「それは本当だろうか?」と自ら顧みる姿勢が必要。大事なのは、子どもたちの「主観的現実」

・確証バイアス→自分の都合のいい情報ばかりを無意識に集めてしまうこと。子育ての確証バイアスになってないか?考える機械を設ける

・夫婦の子育ての方針が一致しているか?→一致してないと子どもは混乱する。もし方針を変えるなら、子どもに必ず説明する

・たとえ嘘をついたとしても、嘘をついてごめんなさいと言えることが大切。

・プリゾニゼーション(刑務所化)→個性や積極性を失うこと。子供の意見を無視していれば、家が刑務所化する

・「短所=長所」の言い換えをできると子育ては楽になる

・非行少年に多い「事前予見能力(先を読む力)の乏さ」→力を身につけるためには、いつやる?今何をする時間?と問いかけることが大切。逆算して考える。

・アンダーマイニング効果
→内発的に動悸づけられた行為に対して、外発的な動機づけられた行為をすることでモチベーションが下がること。褒めることも同様。プロセスを褒める。

・レジリエンス→困難、逆境のから再起する力
レジリエンスを育むには、失敗して落ち込み、そこから回復することを繰り返す。

・子どもを信じて見守る。一緒に落ち込まない。頑張れじゃなくてきっと良くなると希望を感じさせること

・何度言ったら分かるの?→ちゃんと言葉にして伝えること。この言葉を言いたくなったら、価値観を押し付けてないか見直す機会


・「子どもは思っていることの1%も口に出さない。だから保護者や教師は常に子どもを観察して、何か異変が起きてないか確認することが大切」
「子どもが助けてと言った時は、すでに事態の深刻さは回復が難しいところまで来ている」

・家族内ブランディング

【感想】
大学の時、必須科目で受講してから好きになった心理学。本の表紙に「心理学」って書いてあると、つい興味が湧き、読みました。
自分の子どもたちが、自分のよかれと思って伝えた言葉で苦しみ、犯罪者になったらと胸が痛くります。犯罪者の多くは、生育環境に問題があるケースが多いと思ってた私にとって、そうとは限らない、どの家庭も紙一重だと教えてくれた本です。

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