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【犯罪心理学者がみた危ない子育て】

【作品名】犯罪心理学者がみた危ない子育て
【著者名】出口保行
【出版社】SB新書
【キーワード】
・親の養育態度
「過保護型」「高圧型」「甘やかし型」「無関心型」

・サイモンズ式
「支配」「服従」「保護」「拒否」
支配×保護=過保護 支配×拒否=高圧型
服従×保護=甘やかし 服従×拒否=無関心

・気まぐれな親→修正する時は必ず子供に伝える
・子育ては偏るの何故か→思い込み 確証バイアス

・確証バイアス→思い込みや偏った考え方に合致する情報を無意識に集め、それ以外を無視する傾向のこと

・正常バイアス→異常な事態に遭遇した時、「たいしたことじゃない」と心を落ち着かせる働き

・透明性の錯覚→実際以上に自分の思考や感情が相手に伝わっているという思い込み

・行為者-観察者バイアス
他人の行動はその人の内的な特性に要因があり、自分の行動は、環境など外的な状況に要因があると考える傾向のこと

◾️過保護型
・問題解決能力が身につかない
・失敗を他人や状況のせいにしやすい
・親と子の共依存
・自己決定が幸せを左右する

・過剰に干渉する親のこと→ヘリコプターペアレント
・常に先回りして障害を取り除こうとする親のこと→カーリングペアレント
・誰のための手助けか→親の心配する気持ちを和らげるためではないか?

・欲求不満耐性→過保護だと親が子どもよ欲求不満を満たしてしまい、自分の欲求を我慢する、対処するという経験を積むことができない
→過保護型の親は親自身も欲求不満耐性が低い
手助けしたいという欲求を抑えることができてない 耐性を高める必要がある

・他罰的思考 人のせいにする 
 自罰的思考 自分のせいにする
過保護型の親は自罰的な人が多い

・内省と反省の違い まず子どもの言い訳を受け入れること、話をして内省を深めていく

◾️高圧型
・他罰的で自己肯定感が低い
・教育とマインドコントロールは紙一重
・教育虐待
・親自身の劣等感、コンプレックス
→親自身の自己受容をする
・「親の期待に沿えませんでした」

・社会規範、身体や生命の安全性を守るための命令は大丈夫 「赤信号は渡ってはいけません

・ルールは、一緒に考える姿勢で伝える

・達成動機、失敗回避動機
・セルフエスティーム(自己肯定感、自尊心)
・親と子どもで一緒にニュースを観ることで犯罪を知る

◾️甘やかし型
・共感性が、乏しい
・甘えは、子どもの愛着形成に必要なもの。自立のために重要。
・甘やかしは、親の都合で行なわれるもの
親自身の満足
・親が先回りして問題解決させるのが過保護型。子どもの要求のままに何でもしてあげることが甘やかし型。甘やかし型は、子どもの将来を考えてない。
・「話し合い」「契約」「交渉」
・きちんと自分の言葉で伝えさせること
・空気を読むことが苦手 相手の気持ちの推測を促す
・絵本の読み聞かせ 感情を読み取る力を身につける

・欲求不満耐性の弱さが家庭内暴力を引き起こす
・性犯罪

◾️無関心型
・愛情飢餓状態
・コミュニケーション能力が乏しい
・行為者-観察者バイアスが強いと親の内省が難しい
・情緒的ネグレクト
・放任と放置の違い 
放任は前提に信頼がある。子どもを信じて子どもの自主性に任せる。社会規範や社会を営むための最低限ルールが指導されてる
放置は子どもを無関心でほったらかしにしてること

・集団行動が苦手になる要因の一つが自己統制力の低さ 自分をコントロールする力
・自己統制は6-8歳ごろ家庭環境が大きく関係する

自分たちの養育態度や子育て方針が、子どもにどういう影響を与えてきたを理解すること

【感想】
私は犯罪心理学が好きで、高校生の頃から事件が起きると犯人の生い立ちや心理状況を調べる癖がありました。
子どもが出来てから、更にその傾向が強くなった気がします。
自分の子どもが犯罪者になったら、どうしょう。誰しも一度は考えたことあるのでないでしょうか。

この本は、犯罪ケースに基づきながら、子育ての傾向と絡めて分かりやすく解説され、心理学としての知識も身につけることができます。自分の今の子育てがどのタイプに傾いているのか緊張感を持ちながら読むことができました。
やっぱり犯罪心理学面白い。


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