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ワルリ族の村にはオバケがふつうにいる

インド先住民ワルリ族の村に最初に行ったときに見せてもらった絵に、髪の毛がバサバサに長くて、空中を飛んでる人が描かれていた。

なんだろう?

それはゴーストだよ、と画家。

楽しそうに輪になってダンスをしている人たちの横で空中浮遊しているオバケはどこか淋しそうだ。ときに火を吹いてみたりしているけれど、雨が降ってきて、かき消されている。

なんかカワイイな。

そんな絵を描く人たちが私はいっぺんに好きになった。

動物も、虫も、人も、木も、花も、そしてオバケも、ワルリ画の構成要素。みんなが一緒にいる世界が彼らが見ている世界なのだ。

ビヨンド・コロナ。この困難を超えたあとの暮らしを考える時、目に見えない住人たちも意識する。オバケのいるこの世界っていうのも悪くないや。





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