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管理仕事の方法論_総論編 『理論と整理技法』

概要
管理仕事の『理論と技法』を解説する、11万8千字・6,600円の専門書です。内容は、原則思想・情報の整理・手続の整理を基礎構造として、管理用語の定義・管理仕事の原則思想、ファイルタイトルルール・Googleドライブ技法・スプレッドシート理論・会計ソフト理論、手続リスト技法・タスク管理ツール技法を含み、それに加えて12個のコラムから構成されます。

『管理仕事の方法論シリーズ』の第1巻であり、総論的内容です。経理の具体的方法は含まず、それは次作『経理編』で解説をします。

対象者
中小規模企業の管理仕事に関わるすべての人 ・これから関わる人。また、理論について相当量が記載されていることから、「管理」の考え方、意味を知りたい人にとっても、この『総論編』は有用かもしれません。

対象会社
中小規模企業。客観的水準を示すのは困難ですが、たとえば年間売上高は50億円以下、社員数は100人以下程度でJ-SOX非対応の会社を想定しています。利用するツールを、Googleドライブ・Googleスプレッドシート・会計ソフト・タスク管理ツールといった月額課金で利用できる安価なパッケージアプリケーションに絞ります。GoogleAppsScriptなどのプログラミング、その他複雑な関数も使用しません。「安く使える自由度の高いツールを工夫して使って、幅広い業務に対応する」という方針です。できる限り多くの方々に利用してもらうべく、ボリュームゾーンを狙ったつもりです。

要点・目次
管理仕事とは、「整理」をすることです。整理とは、「モノ」を、「ルール」に従い、「棚」へ仕舞うこと。本書では、整理を軸として、その内訳である「モノ・ルール・棚」についてそれぞれ解説していきます。以下は本書の構造図です。

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現代の管理仕事で整理される「モノ」とは情報のことです。そして、情報の種類ごとに対応する業務系のツール(Googleドライブなど)が存在します。本書では、「ツールをどのように整備して、その使用ルールである手続をどのように設計するのか」について、それらすべてに作用する「用語の定義」と「管理仕事の原則思想」とともに、説明します。実務で利用できるスプレッドシート・スライドのテンプレートも提供しています。

本書の特徴
Web上で提供されるコンテンツであることを生かして、継続的に内容を追加および修正します。また、皆様からの質問を受け付けます。それら質疑は、本書シリーズを購入してくれた方々向けに、個別事情などを省いた上で公開します。

本書は、Googleドキュメント環境で読むことができるようにしました。購入後のエリアにリンクを用意しています。noteの記事閲覧画面では、こういった長文コンテンツが読みづらいためです。Googleドキュメントでは左カラムに目次が常時表示され、そこから目的の場所へジャンプできます(以下に環境イメージを添付)。なお、コピー・ファイルダウンロード・印刷の権限は付与していません。

(Googleドキュメント画面イメージ)

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価格設定
6,600円で販売します。一方、法人・事務所内での利用を目的として、その組織内で本書を共有する場合は、追加的に、想定使用人数 × 3,300円 をnoteのサポート機能経由で送金してください(10,000円/回が上限なので、それ以上の場合は複数回実施)。共有状況をチェックすることはできないので信頼ベースですが、そもそも不正を働く人というのは本書シリーズのテーマである「管理仕事」の適性がなく、中長期的には大きな事故を引き起こす可能性があって、そして本書のようなものにアクセスしてこないのではないかという想像もあり、このような取り扱いにしました。

私は誰か
長島毅、東京で開業している会計士・税理士です。管理業務のベンダとして、国内外の、様々な規模の会社へ実務を提供してきました。また、自身が創業者(単独/共同)となって、いくつもの事業会社を運営してきました。

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購入される前に①
想定される批判コメントを記載しておきます。購入を悩まれたら、SNS等での評判を検索してからでも遅くはありません。心配でしたら、購入を控えることを勧めます。

コメント:「理屈ばっかり。すぐに使えるのは、一部だけ。結局、経理の手法は次作だって。」

回答:おっしゃるとおり。今回は『総論編』であり、理論に多くの分量を割いています。元々、同価格で8万字ほどのコンテンツにしようと考えていたのですが、3.8万字分の理論解説を加筆しました。読み飛ばしていただいても問題はありません。ただし、理屈があまり好きではなかったら、そもそも私の文章を受け入れることは難しいと思います(公開している他の記事などを数十秒読み流してみてください)。そもそも、一般的なビジネス書のように平易でかんたんな解説を心掛けていません
コメント:「技法が期待したより大したことない。学ぶことはなかった。」

回答:私も同じく、大した技法だとは思っていません。難しい技術を使わず、創造的発想をせず、理屈により構成された、5年前からほぼ不変のシンプルなものです。ただし、それゆえ適用範囲が広く、使える人が多い、つまりボリュームゾーンかな、と見ています。「よくこれ思いついたなぁ」と自賛する難しい技術を使った技法は、それを必要とする人が限られてしまいます。
コメント:「文体がどうしても許容できなかった。」

回答:文体は、いわゆるビジネス書と比較して、独特で読みづらいものと想像します。「〜という・ような」「これ・それ」や句読点を多用し、漢字・ひらがな間の表記ゆれも許容しています。前者はリズム感を、後者は文章の「白さ」を重視した結果です。もちろん編集者や校正者はいないので、そういった客観性も失われています。

購入される前に②
前述の『構造図』に沿って、内容をより詳細に記載します。

本書は3部構成です。『構造図』左上段、『第1部_用語構造と原則思想』では、第1章において曖昧な意味で使われている管理用語27個を定義しつつ、その関係性を図解することで、「管理仕事とは整理である」とする本書の要略を示します。第1部2章は、管理仕事における判断の拠り所になる、本書全体に作用する7つの原則思想について解説します。

第1部1章の用語構造図から出る矢印の先では「整理」の定義である「モノをルールに従い棚へ仕舞うこと」に沿って、モノについて『第2部_情報の整理』、ルールについて『第3部_手続の整理』、棚については第2部・第3部にまたがり解説しています。

『第2部_情報の整理』では、『第1章_情報整理の2大アプローチ』において「階層化方式」と「タグ方式」の長所と短所を解説しつつ、実務上どのように考えるべきか示します。『第2章_タイトルの整理』では情報の整理の基礎となる、ファイルへのタイトルづけの原則思想・2つの基本形・9つのルールを紹介します。『第3章_ファイルの整理』ではGoogleドライブによるファイル整理方法について解説します。まず原則思想を示し、続いて管理分野を横断する標準モデルフォルダ構造の環境を共有して、実際のGoogleドライブを見ながら、「経理は、法務は、法務内の時系列は...」といったかたちでひとつひとつの使い方を、35フォルダにわたり解説していきます。第3章の最後にはファイルが整理されていない会社へこの技法を導入する際のプロセスを説明します。『第4章_データ整理の理論』では、Googleスプレッドシートによるデータ整理について、その理論的側面を解説します。まず原則思想を示し、続いてスプレッドシートの役割を「データベースとインタフェース」「マスタデータと取引データ」に分類し、内容の紹介と用法の注意点を述べます。それらを踏まえて第4章の最後には、管理仕事で使用される6つのスプレッドシートのパターンを、実際のGoogleスプレッドシートを共有しつつ紹介します。『第5章_仕訳整理の理論』では、経済活動を複式簿記というルールによって整理した情報である仕訳について、その理論的構造と問題点を指摘し、原則思想を説明します。本書におけるデータ整理と仕訳整理の解説は理論面に限り、技法については次作『経理編』にて解説をします。

『第3部_手続の整理』では、管理仕事を発生頻度により定期発生業務とランダム発生業務にわけて、手続とタスクを整理する方法について説明をします。第1章で原則思想を紹介したのち、『第2章_定期発生業務の整理』では月次管理業務を整理するツールとして「管理業務リスト」、及びそれをサポートする図解技法として「商流図」と「管理業務チャート」を、それぞれの標準モデルスプレッドシートとスライドを共有しつつ、使い方と作り方の解説をします。『第3章_ランダム発生業務の整理』ではスポット業務を整理するタスク管理ツールに必要な6要件を示しつつ、Trelloを例に具体的な整備方法と運用方法の解説をします。タスク間の優先順位の決定方法やチームでの運用方法にも言及します。

また、本文に関連する独立したトピックとして、12個の『コラム』を設置しました。そちらもお楽しみください。

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紹介は、これでおしまいです。この先、購入後ページに、11万8千字からなる本書ファイルへのリンクを設置しています(note側に記事本文はありません)。

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825字 / 1画像

¥ 6,600

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