ザクッ
資源ゴミに出す準備でカッターを使っていました。
ちょっと危うい使い方をしていて頭の中では、手を切ってしまうイメージがうっすらと浮かんでいました。
途中までは問題無く作業を進めていたのですが、手元がちょっと狂った瞬間に「あッ!!」と思う間もなく、左手親指の付け根辺りに、カッターの切っ先が刺さってしまいました。
一瞬息が止まり、血がプクっと出てきたと思ったら、手のひらを斜めにするとタラ~っと垂れて出てくる程になってきました。
「マズイ、マズイ」と傷口を水で流すと、まぁ沁みること。。。
水に当てていると、止まらなくなりそうで危ない予感がしたので、テッシュで軽く押さえて、絆創膏を急いで取りに行きました。
少しでも押すと血が出てしまうので、軽くトントンっと血と水気を拭き取ってペタンっと絆創膏を貼りました。
ガーゼ部分がジクジクと血に染まって行きます。
見ていると痛いので知らんぷりを決め込もうと思いましたが、割とザクっと行ったようで「刺したでしょうが!!」と傷口が主張してきます。
心臓より高い位置が良いかと腕を上げてみますが、何の足しにもなりません。
こんな時は・・と、手と気持ちの温かさ。 作戦を実行して、右手で優しく左手を支えたり、傷口を押さないようにさすってみたり。
優しさ自家発電方式の「手当て」で左手を慰めると、ほんの少しだけ痛みが薄れたような・・・。
左手は冷え切っていて、右手の温かさが同一人物と思えない程。
同時に知らんぷり作戦として、新聞を読み始めました。
ズキズキとした疼痛が少し落ち着いた辺りで絆創膏を交換。
血はほぼ止まりつつあるようで、プクっと小さく出ただけでした。
しめしめと思っていたら、座っていても軽くめまいを感じ始めて、冷や汗が出てきて、おでこには油汗が浮いてきました。
同時にお腹が痛くなってきました。
時間差で神経が「大変ですよ、カッターで手を切りましたよ!!」なんて神経各支部へいらない回覧板を回したようです。
右手でお腹をさすりながらトイレへ向かい、お腹が痛いと手の痛みが薄れ、手を意識するとお腹の痛みが薄れと、交互に歌うデュエットソングの様相を呈しています。
ヘンな汗が顔面を薄~く覆っていたので、鏡があったら顔色も相当悪かっただろうと思います。
どうせだし、せっかくなのでどれだけ表情がどんよりしていたか、見たかったです。戒めに。
しばらく、トイレで呆けて、お腹が痛くなくなった辺りで、席に戻りました。
そうです、仕事中なのです、新聞読んでるけど。
今現在、かなり落ち着いていて、キーボードをソフトタッチで打てるところまで来ました、仕事中だけど。
悪いイメージはちょいちょいする癖がありますが、具現化してしまった事にショックだったのかもしれません。
イメージが浮かんだ時点で、慎重に作業を進めていたら良かったのかも。
神経各支部から脳への警告を無視したのがいけませんでした、反省。
これを読んだ皆さまは、くれぐれもご注意下さい。
改めて、手当ては自家発電効果としても、慈愛を感じさせてくれます。
そして、絆創膏は慌てないで済む場所に置きましょう。
手首じゃなくて良かったです、危なかった・・・。
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