【短編小説】 昼も夜もハムちゃんは大活躍!
ぼちぼち寝ようかな。
夜になるにつれて、わたしの可愛いハムスターのハムちゃんはやる気マンマン。
ひまわりの種を殻を割っては、高速で口中へ収納していって「本物はどれだ?」みたいに、頬袋と本物の顔が同じ大きさになっていく。
大丈夫、わたしは食べないから、ごゆっくり。
電気を消して、ベッドに入った。
カリカリカリ、パキッ、カリカリカリ・・・・
ハムちゃんは、まだまだ蓄える気マンマンみたい。
しばらくすると、一旦静かになった。
多分、実を味わっているんだろうな。
たんとお食べ。
さらに少し経つと「食べ過ぎた!!」と思ったのかな。
レディなハムちゃんは、これまた高速で回し車を走り始めた。
シャアアアア~~、カラカラカラカラ~~~
ひとしきり走っては、休み。
シャアアアアア~~、カラカラカラカラカラ~~~
頑張って!
頑張って、明日も頼むよ!
夜のシーンとした静けさの苦手なわたしは、ハムちゃんの情熱的な走りを聞きながら心地良く眠りについた。
カーテンの隙間から差し込む朝日で気持ち良く目が覚めた。
テレビの無い部屋で、小さい画面も苦手なわたしはノートパソコンを立ち上げてニュースをチェックする。
「ハ~ムちゃん、お早う。」
ケージからまぁるく丸まった、ハムちゃんを取り出す。
ほんのり暖かいハムちゃんの鼻がピクピクと赤く光って動いている。
可愛すぎるぅ!!
わたしの可愛いハムちゃんは一晩中頑張って回し車を走ってくれていたみたい。
スヤスヤ眠っているハムちゃん。
たっぷりとひまわりの実も食べたみたい。
お顔は可愛くひとつだけ。
お腹も満腹みたいで、起きる気配は全く無さそう。
ハムちゃんの耳をクリックして、ニュースサイトを開く。
キュッとハムちゃんが小さく鳴いて、ノートパソコンにブラウザが立ち上がる。
回し車は充電が満タン!
ハムちゃん、いつも、ありがとね♪
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<a href="https://pixabay.com/ja/users/massimo1-30183/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=102153">Massimo Boschet</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=102153">Pixabay</a>からの画像
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