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例え善意のアドバイスだとしても、受け取らないという選択をしていいと思う

この4月から、働き始めました。世に言う、社会人1年目です。

コロナウイルスの感染が拡大しているという少し特殊な(?)状況もあってか、4月1日前後には「社会人1年目の方へ」というアドバイスをたくさん目にしました。

アドバイスの中には不特定多数の人に向けたものも、ぼく個人に向けたものもありました。そしてその多くはきっと、「善意」から発せられたもの。

でも、そんなアドバイスを見ていくうちに、息苦しくなるような感覚がありました。

たぶん、全部をまっすぐ受け止めなくてもいいんだと思います。時には聞き流したり、斜に構えたりしてもいいんだと思います。

同じような気持ちを感じた方に、届けばいいなと思いながら、書いてみます。

「ぼく宛」だと思ってしまうアドバイスが多すぎる

新社会人というわかりやすいステータスだからか、いろんな人のいろんなアドバイスを「ぼく宛」のものであるかのように受け取ってしまいます。

そのいくつかは実際にぼく個人に宛てられたアドバイスもあるし、主語が大きく「新社会人のみなさんへ」というものもあります。

例えば、こんなアドバイスたち。ここではTwitter上で見かけたものをピックアップしただけなので、これらの発言を批判する意図は全くないことを、付け加えさせてください。

善意のアドバイスだからこそ、聞かなきゃいけないように思ってしまう

上に挙げたようなアドバイスの多くは、きっと善意によるものです。

「新社会人のみなさんを応援したい」
「こんな状況だけど、がんばってほしい」
「自分の失敗や後悔を生かしてほしい」

こんな気持ちが根っこにあるのだと思います。

だからこそ、それらの気持ちをすべて真正面から受け止めなければいけないような、素直に聞かなければいけないような気がしてしまいます。

そんなにたくさんのことを意識することはできない

でも、自分に宛てられたアドバイスすべてを素直に受け入れることは、とても難しいことだと思っています。

そもそも人間は、そんなにたくさんのことを意識したり、実践したりすることはできません。

ぼくは新しい生活が始まる時は、四月病的な症状になりがちで。大学に入学したときや留学を始める時など、「あれもやりたい、これもやりたい」「あの目標もこの目標も達成したい」と欲張ってしまいます。

蓋を開けてみると、その多くは実践することすらできず、「そんなこと思ってたなあ…」「結局全然できなかったなあ…」と自信を失くすだけで終わってしまいます。

人間って、そんなものなのかなあという気がしています。

脳のリソースも時間も限られています。ふつうに毎日朝起きて、ご飯食べて、通勤して、お風呂に入って寝るだけで、実は結構エネルギーを使っています。はなまるです。

その上で新たに意識できること、実践できることは、そんなに多くありません。

全てを受け止めなくてもいい

たくさんのアドバイスを素直にすべて受け止めて、すべて実践しようとする必要はありません。きっと全部はできないから。

もちろん、言葉をくれたことへの感謝の気持ちは伝えた方がいいし、もらった言葉はしっかり理解できた方がいいとは思います。

でも、その全部を真正面から受け止めなくても大丈夫です。

それよりも、しっかり取捨選択して、一つか二つのアドバイスを徹底して実践した方がいいように思います。

ある研究によると、ビジネスにおいて人は70%を仕事上の経験から学び、20%を先輩・上司からの助言やフィードバック、10%を研修などのトレーニングから学ぶと言われています。これは「7・2・1の法則」とも呼ばれているそう。

“経験”を“成長”につなげるには? 部下が自然に動くようになる「仕事の任せ方」|コラム|人材育成・教育研修 より

人間は、実際の経験から多くを学びます。

たくさんのアドバイスを聞くだけで終わってしまうよりも、一つのアドバイスを実践して経験した方が、結果として得られる学びが多いのではないでしょうか。

余談。取捨選択の基準について

ちなみに、その取捨選択の基準は、人それぞれいろいろあるかと思います。

はとださんひらやまさんと先日このテーマで話したとき、お2人はこんなことを言っていました。

「そのアドバイスに対して、ワクワクしたらやるし、ワクワクしなかったらやらない。直感を大事にしている」
—はとださん—
「社会人1年目の人向けの言葉は基本無視していいと思うけど、社会人1年目という状況のなかむらさん個人に向けられた言葉は、受け入れていいかも」
—ひらやまさん—

いずれにせよ、自分なりの基準で取捨選択し、実践することが大切なんだと感じています。

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写真は、スペインの道端。たくさんの道の中で、自分が選べる道は一つしかない。

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