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LFCコンポストを始めたのは、バイトで残飯棄ててチクッとした気持ちが原体験。今それを懐かしく思う

LFCコンポストのアンバサダーとして活動している僕が、LFCコンポストを始めたきっかけを綴ります。実は、今まで公言していたエピソードよりはるか昔、学生バイト時代に残飯を棄ててチクッとした気持ちが原体験と思うのです。そしてチクッとした気持ちを懐かしく思う今の変化についても綴ります。

つまりこのnoteで書きたいことはふたつ。

1. LFCコンポストを始めたきっかけは、学生時代のバイトで残飯を棄てたチクッとした思い出が原体験だった。
2. チクッとした気持ちを懐かしく思える今、それは自分の中で変化が起きた証なんだと思う。


ちなみに本編の前に、LFCコンポストの公式はこちら。トートバッグ型で生ごみから堆肥をつくることができる、都市生活者にもやさしいコンポスト。始めて3年、我が家から棄てる生ごみがほぼゼロになりました。


そもそも、何でこんなことを思い出したのか

仕事でよみがえったバイトの思い出

先週末、お取引先さまがユーザーさんを集めるイベントの企画や運営のサポートをしました。素敵なカフェに数十名が集まり、本当に楽しそうな空間で、一人のスタッフとして関わっていました。その時、僕は本当に心から喜んで仕事をしていました。

「あれ・・・この感じ、どこか懐かしい。いつの懐かしさだろう・・・?」

その時、学生時代に、ホテルの朝食会場でアルバイトしていた時のことを思い出したのです。


ホテルの朝食会場スタッフ、その仕事が大好きだった

僕が働いていたのは、ターミナル駅近くにあり、朝食の評判が高いホテルでした。特に、盆暮れ正月、大きなお祭りがある時、修学旅行生の受け入れは猛烈に忙しかった。修学旅行の朝、運動部系男子が秒でソーセージやベーコンをかっさらっていく姿には肝を冷やしました笑

ビュッフェスタイルで品数も豊富だったので、料理を切らしてはいけないし、お食事の後のトレー下げからテーブルメイクも速攻で。声を出し、四方八方に目と心を配る、お客様とともに働くスタッフが気持ちよく過ごせるよう、絶え間なく動く。まさにスポーツでした。

僕はこの仕事が大好きでした。「ごちそうさま」とお声をいただける瞬間は無常の喜び。「ありがとうございました、行ってらっしゃいませ」の声でお返しする時、僕は「バイトではない。ホテルマンなのだ」と自負していました。


大好きな仕事で拭えなかった「ごめんね」を受け容れられたのは、LFCコンポストがあったから

残飯を棄てる仕事と、「食べきれずに、ごめんね」の葛藤

大好きな仕事でしたが、つらかったこともあります。それは、お下げしたお皿に残っている食事を棄てる仕事。

僕は食べるのが大好きでした。お金がない学生時代、パン屋の大袋入り「パンの耳」1袋100円を入手できたら嬉しかったし、大盛りご飯の上にマヨネーズと焼き肉のたれをのせて食べることも多かった。だから、食べられる料理を棄てることをもったいないと思い、違和感を感じていました。

もちろん、お客様には様々なご事情があることも知っています。多くを召し上がれない方、急な仕事で食事を切り上げなければならない方、ご自身のポリシーがある方もいることでしょう。

食べきれずに、ごめんね

お客様からのこの一言は、つらかった・・・。調理とサービスが一緒になってベストを尽くしてお届けしている朝食のせいで、お客様を謝らせている。つらかった。

僕が残飯をゴミ箱に放つ時、そのつらい気持ちも放っていたのでしょう。


LFCコンポストを始めて3年、過去のチクチクした気持ちが懐かしい

あれから約20年。LFCコンポストを始めてから3年経ちました。

僕はこれまで、自身がLFCコンポストを始めたきっかけを、こう公言してきました。

自分が、「食べる部分」と「食べない部分」を判断していたこと、
つまり、前者はお皿の上に載せ、後者はゴミ箱に放っていたことに、違和感を感じていたから。

その違和感の原体験は、まさに学生時代にアルバイトでチクチクした気持ちだと思うのです。

もちろん知っています。食べられないご事情、食べきれないご事情がある方がいることを。そして「食べ切れるより少し多めの量を提供しないと、お客様に失礼だ」という気持ちの方がいることを。

そんな様々な想いを束ねてくれるのが、僕にとってはLFCコンポストなのです。次の栄養への架け橋となるLFCコンポストは、僕のチクッとした気持ちを昇華してくれるもの。

3年続けている今、昔のチクッとした気持ちは、どうなっているか。決して消えていないものの、なんだか懐かしさがある。


チクッとした過去の経験を、今、懐かしく扱う

身体感覚から原体験を思い出した不思議

まさか仕事中に過去の懐かしさを覚え、ここまで思い至るとは、不思議なものです。

コーチとしての僕は、コーチングの時、「脳は今の自分に不都合な記憶にフタをすることがあるが、身体の動きや感覚は脳より素直」とよく言い、身体の動きや感覚から素直な気持ちにいざなうアプローチを取ることもあります。

僕の仕事中の身体の動きが、学生時代にホテルで働いていた記憶に接続したんだなと思います。

そういえば、マンガ「美味しんぼ」で、美食家の京極万太郎さんを生まれ故郷の四万十川の鮎でもてなしたところ、彼は大粒の涙を流して幼少期のことを思い出すシーンがありました。まさに、身体は覚えていた。


チクチクを消去したいというより、懐かしい。それは自身の変化

今でも正直、チクッとします。お客さんとして入ったレストランで、お皿の上に料理が残されたまま下げられるのを見ると、今でもチクチクした気持ちが消えていないことを自覚します。

しかし、「チクッとした気持ちが無くなればいいのに」と消し去りたい気持ちは、きっとない。力を込めて消しゴムで消したとしても、鉛筆の跡が際立ってしまいそうです。

今はLFCコンポストの助けも借りて、それを乗り越えられた。きっと、そんなチクチクと一緒に居られるに足るだけの深さの懐を持てたのかもしれません。こんなチクチクを、今は一緒に居られる感情として懐かしく扱えるようになれたのでしょう。

どんなことであれ、自分の外側で起こっていることは変わらなくても、自分の内側の感じ方や扱い方が変わったのなら、それはご自身の変化なのだと思います。そんな変化に気づくことがあれば、思いっきりご自身を認めてあげてください。


読んでくださってありがとうございました。
今日も佳い日で。

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「向かいたい未来へ行動するために、コーチングで伴走させてください」
CTI認定プロコーチとして、コーチングを通じて行動の変化を応援しております。コーチングのお申込やお問い合わせはこちらから、お待ちしています。


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