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学校の先生に、コーチングを届けたい (#48)

「どういう人を応援したいの?」
数時間前のコーチ仲間との雑談で訊かれ、とっさに偽りなく出てきたのが、タイトルの言葉でした。

今僕は、プロコーチとして活動している中、さらにコーチとして幅と深みを拡げ資格を取るべく、コーチ養成機関CTIジャパンの上級コースで学んでいる最中です。
学びの途上にありますが、「コースを卒業してから」とか「資格を取ってから」とか何かを待ってからではなく、
今どうして、学校の先生にコーチングを届けたいのか。
綴ってみたいと思います。

願わくば、コーチングを必要としている学校の先生に届きますように。

* * *

僕は会社員として、自然エネルギーの仕事をしています。
それは、今の子ども達に、大人になっても豊かに生きていられる世の中をつなぎたいから。
しかし目を細めて遠い未来を語るのは簡単だし、次の世代に「あとは託した」と言い残せば、一瞬で他人事にできてしまえる。
それはとても嫌なので、僕は「2100年まで生きて、2100年の当事者でいたい」、本気でそう思っています。

2100年を生きるであろう今の子ども達に願うことは、シンプルに、
大人になっても豊かに生きていてほしいということです。

学校の先生。
その存在は、子ども達が家庭環境から一歩外に出て新しい世界に触れた時に、もっとも身近な大人であり、人生の先輩だと思っています。
師であり、やがて友になる。

僕は、学校の先生が好きです。
振り返ると、先生との出会いにとても恵まれてきました。
幼稚園の園長先生におんぶされると、その背中で一瞬で寝たこと。
中学校・高校時代、蛮カラな校長先生、いつも本気で体当りしてくれた部活の先生、発破をかけてくれた先生がいてくれたこと。
大学時代の先生には、酒の勢いも手伝って議論をふっかけて、コテンパンにやられたこと。
そして人の親になった今、先生が子ども達に向けるあたたかな眼差しを感じ、そこに心からの敬意を感じています。

学校の先生って、すごい。
一人として同じ人間は居ない中で、ひとりひとりの子ども達の名前を憶えて、向き合って、寄り添うことがどれだけすごいことか。
保護者、行政、地域などの多様なステークホルダーの中にあって、少子化やAIといった社会課題がダイレクトに反映される世界で、学校が選ばれるための個性を追求する時代背景を想像すると、なおさらそう感じます。

誰もが生身の人間である。
これは僕がコーチングを届ける中で、いつも感じています。
学校を支える先生も、そうだと思っています。機械なんかじゃない。

コーチングを通じて、先生が自分らしく生きるお手伝いができたとしたら。
それは僕にとって、本当に大きな喜びです。

* * *

先生というと、高校時代の一人の先生を思い出します。

雑すぎて適当すぎて最初は嫌いで仕方なかった、その先生。
しかし大学受験での必要に迫られ、僕が「高校2年間で、3年分の数学をやりきりたい」と頼み込むと、彼女はマンツーマンでとことん付き合ってくれました。
卒業式から数日が経ち、僕が合格通知を受け取った後に電話すると、彼女は自分のことのように喜んでくれました。

社会人になってから、母校で講演する機会をいただきました。
会場の隅の方に座っていらした先生は、「私は、卒業生が元気にしているのを見るのが一番うれしいのよ」と穏やかにおっしゃいました。

この時、わずかその3か月後に、僕が彼女のお葬式に参列するとは、夢にも思っていませんでした。
後から聞くと、この時すでに病が重い状態だったようなのです。
最期までチョークを握ることを選択した先生の教え子で良かった、心から思っています。

僕の「学校の先生に、コーチングを届けたい」というのは、先生への恩返しにも思います。

* * *

長く書きすぎました。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

コーチングの価値はたくさんあるのですが、あえてこの場でひとつだけお伝えするとしたら、
一人で考えても、どんなに内省しても、山のように本を読んでも、一人ではできないことがあります。
自分自身に変わりたい気持ちがあっても、自分の何かを守るべく抑制する気持ちで元に戻ってしまう。
それを乗り越えるために、コーチがいます。
コーチとともにいる時くらいは、先生という名の帽子を脱ぐことをご自身にOKしていただき、生身のご自身につながっていただきたいと思っています。

この先3ヶ月で、10人の先生にコーチングを届けたい。
何でもいいです、言葉にならなくても。ピンとくることがあれば、ぜひ聴かせてください。
(お仕事前の早朝セッションでもかまいません、ライフスタイルにあう時間帯で一緒にやりましょう)

今日も、佳い日で。

* * *

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プロコーチとして活動しております。
コーチングとは、話したいテーマを切り口に、一歩でも半歩でも踏み出そうとされている方とコーチとの1対1の継続的な対話を通じて、コーチが伴走し応援していく関わりです。
テーマは、キャリア・進路・家族のことでも、「よくわかんないけど何かモヤついている」でも、なんでもOK。
コーチとの対話を通じて言葉にしていくことで、ご自身の本当の想いの解像度が上がり、行動につながっていく。これがコーチングの力です。
1クール6回、月1-2回・1時間/1回を目安にご提供しています。体験セッション (1時間) も承ります。
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