二の矢三の矢
物事が計画通りに進むことはそう多くありません。
もちろん、綿密で周到な計画を用意すれば、よほどイレギュラーな事態が起きない限り計画の遂行が可能な状態にすることは可能でしょう。
しかしそれもひとたび計画が崩れると、全てなし崩し的に崩壊していきます。
私は、もともと綿密な計画を策定することが苦手です。
物事をざっくりとしか進めることが出来ないので、今までの人生では、計画の途中変更は日常茶飯事でした。
そのおかげで、「必ず計画は思う通りに進まない」という大前提の下、行動する習性がつきました。
予想外の事態が生じても、柔軟な対応力で、処理する能力に特化していったのです。
この、イレギュラーな事態にも対応できるようになるコツは、計画自体を綿密にするのではなく、ざっくりした計画を立てて、その計画を信用しないところから始めます。
絶対に計画通りいかないという前提で考えれば、仮に失敗したときに、ああしよう、こうしようなどと事前にシミュレーションが可能になるためです。
こうした、二の矢、三の矢を用意することによって、突発的な事態が生じたら二の矢、三の矢、とすぐに軌道修正することが可能になるのです。
こういった行動計画で動くと、ほぼ失敗することはありません。またもともとの期待値を下げているため、当初の計画通り進めば、それはそれで喜びもひとしおです。