「平成」最後の3日間、「昭和」生まれの僕が「明治」生まれの祖父のルーツを辿る旅をした話

かっこつけたそれっぽいタイトルをつけてしまいましたが、これといってかしこまる話ではありません。ただ、嘘をついているわけでもありません。「昭和」生まれの僕が、自分の両親をはじめとした叔父叔母家族、兄や甥っ子、さらにはいとこ家族なども交えて、「平成」が終わるこの4月28日から30日までの3日間、「明治」生まれの父方祖父の出身地である岩手県を中心に、東北を旅行してきただけです。40歳という不惑の年が近づいてきている中で、なかなかにいろんなことを考える旅行になったので、平成最後の旅行としてnoteにまとめたいと思い、旅行から帰った今、記憶が薄れないうちにパソコンに向かった、と言うだけのお話。皆様には興味のないお話かもしれませんが、何卒ご容赦くださいませ。

先に、旅程だけかいつまんでまとめさせていただくと、
・28日(日・祝) 岩手県北上市の「景勝地」近辺で遠縁の親戚一同と
         昼食会。その後、祖父の生家を訪問。お墓参り。
         近辺の温泉に宿泊。親戚の方々との懇親会。
・29日(月・祝) 秋田県角館で桜鑑賞 → 弘前へ移動し桜を鑑賞。
・30日(火・祝) 弘前市内観光、帰宅。
という感じです。
そう、実家を訪ねたあとは、東北の桜の名所を訪れる、完全な観光旅行です。なんなら、父方祖父の生家がある北上市も、東北の三大桜名所である「景勝地」があるわけで、「東北三大桜名所ツアー」の中に祖父の生家訪問がある、といった方が正しいかもしれません。
ちなみに、桜については岩手県の北上市は残念ながら既に散ってしまっていましたが、残る2つの名所、角館と弘前城公園は桜が満開!これでもか!とばかりに桜を堪能できました。天気も東京に戻る直前には雨が降ってきましたが、それ以外は終始青空が広がり最高のコンディションだったと言えます。

(角館、桧木内川の桜。枝垂れ桜も見事でしたが、親戚一同のドライバーとして動き回っていたため、河原以外はあまり観光できなかったのが無念…)

(弘前城公園。天守閣・枝垂れ桜・岩木山がまとめて見れる絶景。甥っ子を両親に預けて、限られた時間で兄と二人でダッシュして撮影。)

さて、今回、父方祖父の生家に伺い、お仏壇とお墓参りをさせていただいた際に、祖父の晩年の思い出話などをたくさん聞かせていただきました。そこで改めて思ったのは、「親戚の話とかって、意識をしていないと簡単に忘れてしまうものだな」ということでした。

私の父方祖父は今から30年前、僕が小学生だった1989年に逝去されました。そう、「平成元年」に亡くなったのです。全然意識していなかったのですが、今回の旅行は「平成最後に平成元年に亡くなった父方祖父のルーツを辿る旅」だったのです。
祖父が亡くなる直前に実家の親戚にあてた手紙を見せていただいたり、祖父の兄弟から辿る家系をまとめた資料をみたり…。さらには、初めて会う遠縁の皆様との宴席あり…。

(祖父が亡くなる前の年に岩手の親戚に宛てた手紙。親戚の方が、「これは僕のお守りです」とおっしゃっていたのがとても印象的でした)

(めちゃくちゃ多くの方が集まり、ホテルの宴会場の席は厳かでびっくり!)。

父も大学生だった頃以来、50年ぶりに父の実家を訪れた今回の旅行。父自体も初めて会う親戚の方もいらした会でした。ただ、今回の旅行の最後に兄と二人で弘前城公園でこんな話をしました。

「20年、あるいは30年後に兄や自分の子どもが独り立ちをしたり、あるいは孫ができた時に、またこの桜を観に来たりするのかな?」

令和20年代、あるいは30年代に、もう一度その時の親戚一同で自分のルーツを辿る旅ができてもいいのかな?そんなきっかけで、その時に親戚が集まれたらいいのかな?その時に、「あの時の写真だよ」と話をした時に、今回参加した甥っ子や、いとこの子どもたちが「へぇ〜」と言って興味を持ってくれたらいいのかな?
いや、そんな風に思ってくれたらいいな。そんなふうに思う今回の、「平成最後の旅行」でした。

家族5人(両親、兄、甥っ子、私)で平成最後に撮影した写真。この写真で20年後、30年後の「令和」の時代に、「平成」の思い出話の花が咲いてくれるといいな。

(左から兄、甥、父、母、僕)

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