憧れの彼女に近付きたいわたし。
先日おはなしをした、わたしが心から大尊敬している彼女。
高校時代のわたしは、
彼女の隣には相応しくない。
一緒にいることが恥ずかしいと思われてるんじゃないか?
輝いている彼女が羨ましい。
そうやって僻むことしか出来ませんでした。
努力することもせず、ただただ羨ましいと思うだけだったんです。
でもきっと、彼女は裏でとても努力していたと思います。
何事にもひたむきで、好奇心旺盛でチャレンジ精神がある。
"出来ないかも" なんて言葉は、彼女の中には存在しないんです。
高校卒業後、地元の会社に就職をしたわたし。
2年目で、外回りをすることになりました。
いわるゆルート営業というもので、担当する地区を毎日数回、定期訪問していました。
わたしが回っていたのは医療機関で、大きい病院から個人病院、そして薬局や歯医者さんなども担当していました。
わたしが担当を任されたのは、社内では「担当になりたくない」と言われている地区でした。
「他の地区より冷たい人が多い」「物量が多い」
そんな理由で嫌がられていたようです。
確かに数回ほど、担当になる前に配達に行った際、他の地区の方よりもクールな人が多いな~という印象はありました。
ただ、2年目のわたしに断る選択肢も無く、言われるがまま引き継ぎがはじまりました。
独り立ちをしてからは、物量が多いので、とにかく毎日時間に追われる日々。
まずは時間通りに回ることだけを考えて、コミュニケーションをとる余裕なんて一切ありませんでした。
数ヶ月経った頃、ふと思いました。
この方たちは、わたしが担当になったことをどう思っているんだろう?
わたしじゃない方が良かったって思われているんじゃないかな?
2年目のペーペーのわたしなんかで、本当に良いのだろうか?
急に自信が無くなり、運転しながら大号泣しては涙を拭い、仕事をこなす日々。
そんな日々が続く中で、ふとプラスに捉えられる瞬間がありました。
彼女の存在でした。
連絡が来たわけでもなく、本当にふと思ったんです。
医療機関を回っていると、どうしても待ち時間が発生します。
患者さんの状況によっては、数十分待機することもあります。
そんな時間を、わたしは活用したくて、彼女に近付くにはどうしたらいいのだろう?と考えていました。
その時に思ったのが、「わたしが担当する医療機関スタッフの方に、わたしが担当になって良かった!と思ってもらう」ということでした。
じゃあ、実際に何をしたら、そんな風に思ってもらえるのだろうか?
まずはファンになってもらおう!
ファンになってもらうには、どうしたらいい?
自分だったら、どんな人に話しかけたいと思うかな?
どんな人だったら、「この人と関わってみたい」と思うかな?
少ない脳で考え出した答えが、"とにかく笑顔でいること" でした。
これって当たり前のようで、意外と難しいんです。
やっぱり人間どうしても、余裕がなくなったり、苦しいとき、辛いときは笑顔を失いがちなんです。
でもわたしは逆に、余裕がないときこそ笑う。
時間に余裕が無い日でも、訪問する時は笑顔でいる。
病院を出た瞬間から車までは、全力ダッシュです!
人の見てないところで頑張る。時間の節約です。
重量物が多い配達のときこそ、満面の笑みで納品を行う。
受け取るスタッフの方が「ごめんね、重かったよね」と気を遣って言葉をかけてくださります。
でもわたしは、気を遣ってほしくないので満面の笑みで「力には自信があるんです!またお願いします!」とお伝えする。
自分自身には、ダイエットになるから一石二鳥だと言い聞かせてモチベーション上げてました❤️🔥
笑顔でいると、自然とスタッフの方とのコミュニケーションが増えるんです!
ありがたいことです、本当に。
わたしに話しかけたいと思ってくださる方が増えたことが、純粋に嬉しかったんです。
だって数年前まで、自分自身の存在を否定してきた人間なんですよ?
声をかけてもらえるだけで嬉しいじゃないですか。
そんな小さな喜びを噛み締めながら、3年ほど担当させていただきました。
わたしのことを、自分の息子のお嫁さんにしたいと言ってくださる方もいました。
うちの病院のスタッフにならない?と声をかけてくださった方もいました。
退職時には、大好きなアーティストの手作りアルバムを作って下さり、大号泣してくださる方もいました。
本当に温かい、家族とはまた違う、わたしがはじめて見つけた「居場所」のような存在でした。
はじめは、全担当者と比較して、自分は劣っていると悩んだ日々もありました。
でも正直、この仕事って正解はなくて。
いかにスタッフの方のご要望に応えられるか。
そのとき、その瞬間で状況は変わる。
だから、わたしはわたしのやりかたで動く。
行動や表情をくみ取って、先回りする。
この仕事のおかげで、さらに洞察力が磨かれた気がします✨️
わたしの存在価値を見つけられた場所。
彼女のことを考え、自分なりに答えを見つけられた気がします。
ほんの少しだけ、自分のことが好きになれた気がするんです。
また新たな気付きを教えてくれた彼女と、わたしを温かく迎えてくださった全担当医療機関スタッフのみなさんに感謝です。
改めて、ありがとうございました。
もっともっと、人として成長していけるように。
" この人みたいになりたい "
誰かに、そう思ってもらえるように。
日々精進してまいります。
次回は、わたしが適応障害と言われたおはなしをしたいと思います。