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ジビエ食肉処理施設「カーリマン」 インターン募集!

鹿肉の精肉所(屠殺・搬入・解体・精肉・製品化・発送)を一貫して営む、丹波篠山の“カーリマン”です。地元猟師から連絡を受けて、捕獲された鹿を買い取り、捌いています。1年を通じて参加できるインターンを募集します!

「カーリマン」instagram
https://www.instagram.com/kaariman/

募集に至る背景

日本ははっきりとした四季があり、豊かな海、豊かな生態系をもつ世界にも稀有な国です。ですが、国土は狭く、配慮なく消費を続ければ、簡単に資源が枯渇してしまいます。現在日本では、戦後の急激な経済発展の反動で、生態系や里山に関わる人のバランスが崩れ、結果として鹿や猪が増えてしまいました。これにより森林の退廃、農林水産業の被害、強いては海への土砂の流出などが危ぶまれています。
「2013年より10年間で鹿や猪の頭数を半分にする。」
農林水産省は、このような背景のもと、↑の方針を打ち出しました。捕獲に関しては猟師を増やすキャンペーンや報奨金を出すなどが実施され、日本全体での捕獲頭数は徐々に増え、2023年現在では、鹿・猪合わせて100万頭が年間駆除されるようになりました。しかし、このやり方は補助金に頼ったもので、持続性が低い仕組みだと捉えています。
そして、捕獲された鹿・猪のうち、食肉処理施設などで活用されるのは16%ほど、あとの84%は埋設、焼却処理されています。活用されていない84%を、有効活用しなければ持続性の高い仕組みは実現できないと考えています。

そこで、食肉加工所を営む、我々カーリマンが考える究極のハッピーエンドは『おいシカったを届ける』です。
・美味しいから高く売れる。
・高く売れるから猟師さんにも補助金ではないお金が渡せる。
・アニマルウェルフェアにも配慮し、美味しくするには残酷ではいけない。
・美味しいからたくさん消費される。美味しいから捨てない。
・美味しいものを作っているという自負があるから気持ちがいい。
美味しいというのは全ての問題を解決の方向へ牽引します。
捕獲・仕留めからお客さんの手に渡るまで一貫して見ることで、鹿の良さを最大限に余すことなく引き出すことを目標にしています。

これまで約2000頭の鹿を捌く中で、国内最高クオリティの鹿肉の精肉・販売を目指してきました。ところが、どう頑張っても一人で捌ける量は年間400頭(1日1頭以上のペース)です。しかし、日本では年間100万頭の鹿やイノシシが駆除されている現状があります。一人で一生かかっても捌ききれない頭数が、1年間で駆除されているこの現状が、シンプルにもったいないと感じています。
鹿などの野生動物との付き合い方を知れば、自国で取れる食材でも豊かに暮らすことができる。ゆくゆくは、知識とスキルを持つ人を育てて増やし、村などのコミュニティに一人、鹿を捌ける人がいるような社会にしたいと考えています。

募集概要

鹿が製品となってお客さんに届くまでの作業工程は、大まかに以下の通り

 屠殺~搬入~解体①~精肉~製品化②~発送 その他周辺作業③

その中で、まずは比較的危険が少なく、作業もシンプルな①②の行程と、③その他周辺作業について手伝っていただける方を募集します。

①   解体(大割):精肉所に搬入され、皮などを剥いだ状態の「枝肉」を、肉の部位ごとにおおまかに切り分けていく作業
②   製品化サポート:商品としての仕上げ作業のサポート作業
③   その他周辺作業例:鹿革なめし、鹿解体体験施設の整備、荷物運搬など

作業に慣れていってもらえたら、徐々に関わる工程を増やし、スキルアップを目指してもらい、最終的には一人で1頭の鹿を捌けるようになってもらうイメージです。

インターン期間

インターンの頻度としては以下のようなペースを考えています。

駆除期間(3月16日〜11月10日)=月2日ペース
猟期(11月15日〜3月15日)  =月2日ペース

月ごとにシフトを組んで参加していただきます。

その他参加条件

▶1年を通じて参加できること
▶報酬:条件に応じて要相談。昼食付きです。
▶必要資格:普通自動車免許(MT車)
▶鹿肉の精肉について真摯に学びたいという志のある方

1年間を通じて参加できることが、インターンへの参加条件です。
厳しい条件かもしれませんが、それだけの覚悟を持って、本気で取り組んでいただける方に来ていただきたいと思っています。
その代わり、これまで2000頭を解体して培ってきた鹿精肉の知識とスキルは、包み隠さず全てお伝えするつもりです。
ご応募をお待ちしております!

応募方法

まずはこちらに「カーリマン インターン」とお問い合わせください。
info[at]tscapital.jp  [at]→@ へ変更

※このインターンは、兵庫県の補助を受けて募集活動を行っています。
 「農」に携わる人材確保モデル支援事業
 https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk02/model/model.html

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