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エンタメで考える『規制』『扇動』によって『問題の本質』を見えなくする怖さ

他者の足を踏んだ人には足を踏まれた人の痛みはわからない


意図せずに他者の足を踏んでしまった「ごめんなさい」と謝るでしょう

他者の足を踏んだという認識がない人は 足を踏まれた人に対して自ら謝っていくことはありません

そこで 足を踏まれた人が 足を踏んだ人に抗議するのは当然のことと思います


しかし そこに「この人は足を踏まれた!」と誰かが叫び出し 足を踏まれていない自分の足は痛くも痒くもない多くの人が集まってきて 足を踏んだ人に罵声を浴びせて 糾弾することは美徳とは思えません

大切なのは「足を踏まれた本人がどう感じるか?」なのであって 

徒党を組んだ第三者による集団心理によって 想像もしなかった方向に論点が変化していくことがあります


これは企業・組織内でも起こっていることです



当面ツアーで♬Brown Sugar♬演奏を自粛


【2021年10月14日 AFP通信】によると ザ・ローリング・ストーンズの北米ツアーで 往年のヒット曲『ブラウン・シュガー(Brown Sugar)』が演奏されていないことを指摘された「ロサンゼルス・タイムズ」のインタビューの中で キース・リチャーズは 次のように応じています

You picked up on that, huh? I don’t know. I’m trying to figure out with the sisters quite where the beef is. Didn’t they understand this was a song about the horrors of slavery? But they’re trying to bury it. At the moment I don’t want to get into conflicts with all of this shit. But I’m hoping that we’ll be able to resurrect the babe in her glory somewhere along the track.
「付いたのかい? わからないんだ。シスターたちの本音は何なのかを考えているのか。この曲が奴隷制度の恐怖を歌ったものだと理解していなかったのか? でもこの曲を葬り去ろうとしている。今のところ俺はこのようなことで揉め事を起こしたくはない。でも、どこかでこの曲を復活させたいと思っているよ」


1995年のローリング・ストーン誌のインタビューで『ブラウンシュガー』の歌詞について 制作時点では歌詞が問題になるなんて「思いもしなかった」と言いつつ

「I never would write that song now.(今なら絶対にあの曲は書かない)」

と語っていました


私は ブルースを愛し 黒人ミュージシャンをリスペクトしてきたローリング・ストーンズが 

オーディエンスに対して『ブラウン・シュガー』を演奏することで 

✅「人種差別」を助長している
✅「ジムクロウ法」を復活するように『扇動』している

とは全く思えません

Gold coast slave ship bound for cotton fields,
Sold in a market down in New Orleans
Scarred old slaver know he's doin alright
Hear him whip the women just around midnight

Brown sugar  how come you taste so good
Brown sugar  just like a young girl should(Brown Sugar歌詞の一部を抜粋)

そもそも歌詞には 露骨な表現もありますが 言葉に様々な意味があるように 歌詞も何通りもの解釈ができるよう様々な意味を含んでいると思います


次の映像は 1988年のミック・ジャガー初来日のステージで アフリカ系アメリカ人のティナ・ターナーと『ブラウン・シュガー』を歌っている映像です(同時の来日でしたのでお互いのステージに飛び入り参加しています)

1960年代~1970年代 アイク&ティナ・ターナーとして『プラウド・メアリー』なので大ヒット曲を出していますが 夫のアイクのDVで酷い虐待を受けてきたシンガーです


彼女は 楽し気に『ブラウン・シュガー』を歌っています



ファレル・ウィリアムス「レイプ助長」と非難浴びた大ヒット曲を反省


2013年 ファレル・ウィリアムスがシンガーのロビン・シックとのコラボでリリースした楽曲『ブラード・ラインズ(Blurred Lines)』が大ヒット(世界各国の音楽チャート1位を席巻し1480万枚の売り上げを記録)

2014年の第56回グラミー賞では「最優秀レコード」「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」にノミネートされました


しかし歌詞の一部

「I know you want it」「Must wanna get nasty」

が「レイプを連想させる」「レイプを助長している」と問題となって イギリスでは20以上におよぶ学生連合が同曲をボイコットするという事態になりました



騒動から6年後の2019年 ファレルはGQインタビュー『ブラード・ラインズ』に関して 批判の声が上がった際「一体何がダメなんだ?」とすぐにはクレームの意味が理解できなかったとした上で

「自分の意図や考えは関係なく『この歌詞を耳にした女性たちがどう感じるか?』ということのほうが重要だ」
「アメリカには優越主義文化が根差しているということに気づかされた」

と自分の思惑とは違った形で 世間に影響を与えてことの反省を語りました


この『ブラード・ラインズ』に関する騒動は歌詞だけではありませんでした


マーヴィン・ゲイの遺族らがマービンの1977年の『黒い夜(Got To Give It Up)』を盗用しているロビンとファレルを提訴され 約500万ドル(約5億2,880万円)の損害賠償金等の支払いを命じられます


この判決は

✅ 音楽に関して素人である陪審員がこの判決を下したこと
✅ 原告がマーヴィン・ゲイ本人ではなく遺族であること
✅ 全てのオマージュ作品も盗作にあたってしまうので?

等の多くの疑問も残っています

音楽制作に関わる全ての人間に関係するため この『ブラード・ラインズ』騒動は 想像以上に様々な問題提議となりました



星野 源さんの『Same Thing』の”Fワード”


歌詞に関して 多くのミュージシャンは「聴く人に自由に解釈してほしい」という思いを持っています

リズムに乗せるため 韻を踏むために 文法を無視して言葉を選んだり 思いつきやノリで言葉をつなげただけというようなこともあります

歌詞は 聴いた人がそれぞれの感性で受け止めて思いを広げるもの

と私は考えています


星野 源さんの楽曲『Same Thing』の歌詞には ”Fワード” が含まれていますが これは「聴いてはいけない楽曲」とは思わない人が多いのでは?

I’ve got something to say  To everybody, fuck you
It’s been on my mind  You know I meant it with love


オズワルドの単独犯行なの?


昨今は TVのワイドショーを中心としたマスコミ・SNS上(Web上)では 某宗教団体に関する話題ばかりでウンザリです

私は 論争するのも自由なので干渉する気もありませんが あえてコメントすると「問題の本質からズレまくっている」ということでしょう 

足を踏まれていなくて自分の足が痛くも痒くもない人が論争して 誰に何をして欲しいのでしょうか?


私の事件発生当初からの違和感・疑問点は『単独犯行なの?』です

✅ 演説会場が急遽前日変更になっていること
✅ 警護対象者の至近距離に容疑者の接近を許した上 察知した後も何ら対応できなかった杜撰すぎるプロとは思えない前代未聞の大失態
✅ 搬送先の奈良県立医科大付属病院の医師発表の「銃創は首右側に2発」

『不自然な偶然が多いこと』『ゴルゴ13並みの腕前』である点も

1963年11月22日のダラスで起こった事件と似ていませんか?


政府や警察は事件の真相を一切公表していません

マスコミを通じて情報操作されていて『世界的悲劇の真実』を葬り去ろうとしていると感じているのは 私だけでしょうか?



まとめ


今は良しとされている表現も 時代が変われば良くない表現になっているかもしれませんし その逆もあります

黒人差別を描いた映画が制作できなくなるとすると それは事実を隠蔽していることかもしれません

その時代を享受するのもエンターテインメントの醍醐味です


『扇動』とは

未組織大衆に特定の観念を与え,情緒に訴えて一定の方向に行動を起こさせるようにすること。一般的には,個人の自発性に力点をおく教育や,比較的組織化された大衆に対する複雑な観念の提示を意味する宣伝とは区別される。扇動の形態としては口頭扇動が主であるが,新聞,ラジオ,映画等のマス・メディアもその手段として利用される(引用:百科事典マイペディア)


情報化社会の今

情報リテラシー:「情報を適切に判断し、情報を通じて決定を下す能力」

「正しく情報を読み解くこと」「正しく情報を発信すること」

がとても大切です

✅ 自分の『普通』を他者に押し付けるのでなく まず相手の『普通』の背景を受入れること
✅ 自分が知らないことに対して否定からはいるのではなく「なぜ?」「どうして?」を教えてもらう姿勢でいること
✅ 自分の『べき論』を押し付けないこと



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