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【雑感】採用基準は「過去何をやったか」ではなく「ここで何が出来るか?」

日本において 社会全体に沈滞の空気が漂っていて 閉塞感を感じている人は 私だけではなく 多く存在すると思っています

この沈滞した閉塞感の大きな要因は

『人材の流動性の低さ』 では?


転職の大きな壁は”過去”が基準


お互いに好きで好きでたまらなくて 結婚したが 一緒に生活を続けていくと『痘痕も靨』が『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』に変わって 離婚することは多いでしょう

『就職』だって同じことで 会社で他メンバーと一緒に活動してみてこそ 【合う or 合わない】が分かるのであって 嫌だったら辞めるたくなることは 自然なことです


『就職』というものは「雇ってもらうのだから会社の方針に従うのは当然のこと」と割り切って 従順に働ける人にとっては『就職』=『就社』なので 会社側に文句も言わないとは思いますが、、、?


私は”出来損ない”タイプですので 就職した会社では

「うちの会社で偉くなれないのに 他の世界で上手くいくはずがない」

と外の世界を知らない 偉くもない人から罵られ 

職場の飲み会などの”仲良しクラブ”に参加しないと「協調性がない人」いう烙印を押され

会議で異論を言うと「空気が読めない」と同調圧力社員軍団から”しかと”されます

そして 職場での居場所は無くなりました(大笑)


転職しようすると 

まずは 履歴書と職務経歴書なる「過去のことに関する作文」の提出

「文章だけで どんだけオレのことが 分かるのか?」

と思いますが この関門を突破しないことには次のステージに上がれません


仮に なんとか書類選考を突破して面接にこぎつけられたとしても

「今まで どんなお仕事されていたのですか?」
「どんな役職だったのですか?」
「なんで お辞めになったんですか?」

と前の会社の実情も知らない人から 過去基準の質問が飛んできます


『役職』というのは 当該組織内における ”与えられる”「役目」で 企業におけるポジションや仕事の役割 職責をわかりやすくした”呼称”にすぎないのですが 

前職の『役職』というのも 転職には重要なファクターのようです


私が面接官に

「前職の会社の文化・風土が嫌いでしたので『会社の常識は社会の非常識』だと上司に伝えたら”干されました” 多様性を認める”自由闊達”な社風とか言っていましたが 全くの逆でした」 

と本音でも発言しようなら 即 不採用でしょう(笑)

いずれにしろ【過去が大きな基準のひとつ】であることは間違いないです



この組織で何が出来るかが重要なのでは?


採用する企業側には それなりの「採用したい人物像」基準はあるのでしょうが 【第一次面接】⇒【第二次面接】 面接官のバイアス・トンネルを経由していくのですから 『異端』『異質』は排除されるのが常です


【最終面接】に残った人は それなりに優秀でしょうが 採用企業の『お眼鏡に叶った当該企業と同質の人』でしょう


『従来あるポストに新しい人材を入れる』という発想の採用であるのなら こんな旧態依然とした方法でもいいかもしれませんが 

『郷に入っては郷に従え』『朱に交われば赤くなる』

企業変革に向けては期待薄です



『イノベーション創造に向けての風が吹くことを期待する』のであれば 

採用方法自体を抜本的に改定すべきです 例えば?


✅ 図上演習(ビジネス・シミュレーション)を行って そこでのパフォーマンスで能力判断する
✅ パネルディスカッション形式の座談会を行って即興力を観察する


このような実践的なライブによって 才能を見出す方法の方が「ここで何が出来るか?」の見える化になると考えます



中途採用の良さを最大限に発揮出来るクリエイティブな組織とは?


近年 グローバル企業では一般的になりつつある『プロジェクト型組織』


『プロジェクト型組織』とは

特定の仕事を遂行するために異なる知識やスキルを持った人たちが集まって結成される組織形態で プロジェクトごとにプロジェクトマネージャーが任命されます 一般的に、目標を達成したら解散になることが多い形態です

この組織の目的は ある程度明確になっているはずです


当該企業にある従来の各部門からピックアップしたメンバーによって『プロジェクト型組織』を作ることもあるとは思います

この『プロジェクト型組織』のメンバー人選が 各部門の【しがらみ】【思惑】が複雑に交じり合って 両利き経営の「知の探索」部門としては 上手く機能しなかったケースの方が多かったはずです

  

ここ『プロジェクト型組織』メンバーを外部から採用するという見地に立てば【ジョブ型雇用】に近いものになり 人事制度の改定も比較的簡単に出来る気がします

この組織には 当該企業のプロパー社員が どのポジションかは検討要ですが 配置していておく必要はあります

本部と『プロジェクト型組織』との”パイプ役” ”通訳” としての役割を果たさなければなりません(孤立した組織にしてはダメです)


これが 私がイメージしてきた ジャズコンボ型組織 です

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人の考え方・価値観・バイアスは簡単に変えられない


イノベーションが重要だと口をそろえて言いますが 実際に大幅な変革を断行しようとすると 『現状維持大好き族』が中心となった抵抗勢力となって簡単には前に進みません

変革推進派にも『正義』があって 抵抗勢力にも『正義』があり それぞれの『正義』がぶつかり合うと 必ず『対立』が生まれます

同一組織内での生産的でない無駄な派閥争いと言ってもいいでしょう


しかし 前述の『プロジェクト型組織』での【ジョブ型雇用】に関しては 変革推進派の管轄下で行っても 抵抗勢力の既得権益を脅かすものではないので トップ判断で導入しやすいと考えます



所詮 人の考え方や価値観そしてバイアスは 簡単に変えることなんてできないんですから 

まずは 形から入るようにして 外部の能力を導入する

オープン・イノベーションの考え方で

✅【ジョブ型雇用】による新しい組織形態『プロジェクト型組織』を立ち上げに向けての人事各種制度の改定をする

✅この『プロジェクト型組織』でのトライ&エラーを検証しながらスピーディーに次の『プロジェクト型組織』の在り方を決めていく


こんな【形から入っていく】という考え方は いかがでしょうか?





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