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【危機管理】で“面倒くさい人”とは?

【危機】に陥った状況では、【“リーダーシップ”=(リアルな統率力)】と【“フォロワーシップ”=(誇りある服従心)】の両輪を回すことで、組織・チームの団結の強化にも繋がり、【危機】からの脱出にも大きく寄与する。

統率力のない“リーダー”は役に立たないが、フォロワーにも“面倒くさい”人が多く存在している。
口癖というのはやっかいなもので、本人としては、意識的ではなく、無意識に使っている場合がほとんどだろう。

口癖で面倒くさいのは、3D系【『でも』『だって』『どうせ』星人】と、【バタバタ教信者】だ。

【3D系星人】も【“バタバタ”教信者】も、言っている本人は、冷静で現実的な判断を下しているつもりだろうが、自分が責任を取るような姿勢も見せないで、何かにつけて【最初の一歩】を踏み出さないのが共通した特徴だ。

【“平時”】でも“面倒くさい人”は、【“有事”】は“もっと面倒くさい人”になるので注意願う。


【フォロワーシップ】とは?

『部下(フォロワー)が自主的な判断や行動によって上司(リーダー)を支え、組織の目的達成のために貢献すること。』

構成要素は次の2つ。

① 組織に対する貢献力
上司の指示に従って目標達成に向けて誠実に行動する力

② リーダーに対する批判力
上司からの指示に誤りや不足などがないかを自分なりに考え、必要であれば上司に対して問題を指摘する力

【危機】状態下では、フォロワーは、リーダーの指示に従うとともに、各自が主体的に動かなければならない。
そして、リーダーが判断を迷ったり、決断が遅れたりする場合には、必要に応じてリーダーに進言しなければならない。

社長がいかに優れた経営判断をとったとしても社員がそれに基づき一生懸命に働かなければ、事業の成功は果たせない。、【危機管理】も同じことで、全ての過程で【リーダーシップ】と【フォロワーシップ】がバランスよく円滑に行われなければならない。

日本人の典型的な考え方は次の通り。

多くの官僚主義病患者・政治主義病患者の大企業病患者に多い“症状”である。
リーダーがこの病を患っていると、確実に多くのフォロワーに感染していく。

【 PDCA 】サイクルとは?

<Plan(計画)>⇒<Do(実行)>⇒<Check(評価)>⇒<Act(改善)>

明確な見通しを立てられるプロジェクト、例えば、工場の生産ラインや、品質管理など、計画を立てやすいプロジェクトにおいては有用なノウハウだ。

しかしながら、十分な時間をとって計画をたてる猶予のない場合(緊急事態下)においては、役に立たないとも言われている。

一方、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐が提唱した【 OODA 】という意思決定理論がある。
この【 OODA 】は、明確な見通しを立てづらいプロジェクト、つまり新規性の高いイノベーションや、不確実性の高い分野に挑むプロジェクト、戦場のような変化がきわめて激しいときに、適した考え方だ。

【 PDCA 】 vs 【 OODA 】

① 計画を立案する段階と重要性が違う
【PDCA】が「自分の計画」から始まるのに対し、【OODA】は「相手の観察」から始まり、「計画」は目的達成の一手段にすぎない。不要であれば計画を立案せず、必要であれば事前の計画を破棄して新たな計画を立案する。

② 重みを持つプロセスが違う
【PDCA】では特に<評価>と<改善>に重きが置かれる。
【OODA】では<状況判断>が最も重要であるとされている。

③ 停滞しやすいプロセスが違うので行動が繰り返されるスピードが違う
【PDCA】は<評価>の段階で停滞しやすい。こので<行動>に移るのが遅くなりがち。
【OODA】では<意思決定>がなされたらすぐに<行動>する。

【危機管理】において、【リーダーシップ】【プレゼンテーション】【フォロワーシップ】そして【思考プロセス(OODA)】等の全てが満た“完璧主義”でなければ、上手くいかないと言っているのではない。

まったく経験したことがない状況に遭遇した場合に、完璧な<決断>などできるはずがない。

“直観”に基づいて<行動>して<状況判断>を改め、臨機応変に、より良い<意思決定>と<行動>へ繋げていくしかない。

私は【クライシスマネジメント】のコンサルタントとして訴え続けてきた“真髄”は、【リーダーの“覚悟”】ということだ。


< 最後に >
【危機管理】の重要性を訴えてきたものの、私自身が【危機管理】が全くできていない“面倒くさい人”であったことがわかった。
私が“学び”“研究”してきた【クライシスマネジメント】が、『ウィズコロナ』『アフターコロナ』時代には、全く“通用しない”考え方になるのかもしれない。
『ニューノーマル』時代に変わっていったとしても、【リーダーの“覚悟”】ということだけは変わらないはずだ。

【お問合せ先】:TSB-Project



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